ロバート パーカー考 追記 実際に価格を吊り上げているのは、パーカーではなく誰なのか?
追記です。パーカーポイントによる価格高騰~などと言いますが、1990年のボルドーのブラインドテースティングが、パーカー氏を外して! ヨーロッパの著名なテイスター(European Grand Jury)のみにより開催されたことがありました。 90年はボルドーの当たり年!この時に、名誉にも1位を見事に獲得したのが、Chateau Sociando Malletでした。クリュ ブルジョワ級のワインが超一級ワイン、Petrus,Le Pin,Margaux, Latour,Mouton,Lafite,Haut Brion, La Misson Haut Brion,ChevalBlanc,Ausone・・・・・・・ を差し置いて見事に1位。この結果が公表された翌日に、この海賊的ワイン、Sociando Malletの価格が跳ね上がりました。この点数はパーカーと同一のものではございません。にも関わらす、「市場」は、敏感に反応し、Tomochanが結果情報を入手した段階で、それまで2300~2400円で買えていたワインが、一気に一万円以上に跳ね上がっておりました。 Petrusなどが当時14万円ほどした時代に、いくら値が吊り上ったとは言え、ヴィンテージ最高と称するワインが1万円少々で買える魅力は凄いものでした。 ・・・が庶民であるTomochanが考えたことは、ひょっとすると同じワイン屋さんでもこういうことに疎いところがあるかも知れない・・・と、当地にあります、ワイン屋さんを片っ端から電話を入れて、この「1位」ワインの元値でまだ売っている店がないかどうか、血眼で探し回っておりました。 よく頭を冷やして考えると、自宅直ぐ側の「おばちゃん」がやっているワイン屋さんで同じシャトーのワインを前年に買っていたことを思い出し、娘Kacciを連れて駆け足で~入店開口一番「おばさん、あのCh.Sociando Malletの1990まだありますか?」「え、90年? あぁ、あれならうちも数ケース入荷してたわ。」ドキドキ あるかもしれない・・・それも一本3000円少々で! なら1ケースでも買い込んでしまおう。後から愛妻に謝れば良いこと~なんて、胸を躍らせながら待つこと数分。 セラーから戻ってきたおばさんのお返事♪「90年ね! 生憎だけど先週全部売っちゃったわ。でも、91ならまだあるわよ~」値段のことを聞くと思っていた通り、場末の「おばちゃん」経営のワイン屋さん、3000円少々で売っていた・・・ この時目の前が真っ暗になった。が~ん!この経験談は、ワイン好きが集まったら良くする話なのですが、よく考えますとこの値段のつり上がりはパーカーが原因ではなく、ヨーロッパの著名テイスターの付けた点数・順位に対して、反応した市場価格。 要するに市場には(誰が仕掛け人?)、誰が付けた点数・順位であろうと、それを利用して商売しようとする人たちがいるということですね。パーカーポイントや、スペクテーター、ヴァイン ヴィッサー(Wein Wisser)、・・・だれの点数でも良い訳です。それと一緒に踊ろうとするシャトーがあることも然り、それを利用して一儲けしようとする元締め業者があることも然り~最終的には、こういうことに左右されずに、注がれたグラスの中のワインを、一枚の絵を見るが如くに色、香り、ボディー、アフターテースト・・・と鑑賞する。この際に、油絵で濃厚な色彩だから良い絵、 水彩で淡い色彩の絵だからそれよりは劣る絵なんていう飲み方は致しません。水彩画の味、墨絵の味、油絵の味、それらを描く人の味、その本質は普遍です。どの絵を今日みたいかを選ぶのは、他ならぬ自分自身。以前は、身分不相応なワインも高い「授業料」を払って飲んでおりましたが、今では、エンゲル係数と仲良く鑑賞させて頂いております。またまた独り言でございました。一位を目指して人気blogランキングへ参加しておりました。昨日、皆様の多大なるご協力のお陰で何と1位!を獲得。一時的とはいえ感動の瞬間でした。相変わらず、どうかTomochanの顔をポチっと引き続きご協力お願い申し上げます。 感謝しております^^こちらから朝霧葡萄よだれ倶楽部会長兼広報部長さん作成の各メンバーポスター!よだれ倶楽部素晴らしい広報ポスターや、倶楽部メンバーのご紹介は