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カテゴリ:たわごと
正倉院展に行ってきた。今日は平日だけど、とても混んでいた。団体旅行の人たち、小学生の遠足、中学生、高校生のグループがいくつか。壁際の展示になかなかたどり着けなくて大変だった。何度間隔を開けようとしても、背中にぴったりくっついてくるオヤジとか、たばこの臭いがぷんぷんしている人とか、感覚的につらかった。でもそれでも行った甲斐はあった。
今年の展示の中で私のベスト3はこれ。 ・刻彫尺八 ・白瑠璃碗 ・虹龍(初展示) 刻彫尺八は竹の尺八。表面にとても細かく鳥や花、蝶、女性が彫ってある。時代劇なんかで虚無僧が吹く尺八と違って、繊細で女性的な印象の笛だ。実際にこの笛を吹いた音も聞くことができた。こんな華奢な笛、吹いてみたいなあ。 白瑠璃碗はガラスの器。微妙に縁が傾いているのが味があっていい。全面に六角形の切り子模様が入っていて、照明に反射してきらきらしていた。これとほぼ同じ形の物がどこやらの古墳で出土したんだそうだけど、土の中にあったからそれは不透明になってしまっているんだそうだ。1200年も前のガラスなのに透明できらきらしているんだよ。丁寧に保存すればガラスはこんなに長持ちするんだ。私はこの器にそうめん、入れて食べたいと思っちゃった。でもこれは東大寺に献納された物だから、仏事に使われたんだろうね。 そして、ナンバー1は虹龍。龍のミイラだよ、龍のミイラだよ! ほんとは貂のミイラらしい。でも、尖った歯、きれいにカーブした肋骨と背骨、薄い皮膚がちゃんと残っているんだよ。たしかにこの骨だったら龍と言われてもおかしくない。私の両手にのせるとしたら、ちょっとはみ出すぐらい。うーん、4ヶ月ぐらいの猫の大きさかなあ。4方向から見られる展示だったので、全方向からじっくり見てきちゃった。 蔵を開けて中の品を点検する時、これを取り出すと必ず雨になるという言い伝えがあるんだそうだ。貂じゃなくて、ほんとに龍かもしれないね。 ほかに印象に残った物は、包丁、貝と竹で作った匙、稲科の植物で編んだ箱のふた。ふたなんて、植物で編まれているのに、きれいに残っていて驚いたよ。 今年は手首が痛いから図録を買ってこなかった。でも今になって買ってくれば良かったと思っている。紅龍、ときどき眺めたくなりそう。 第60回正倉院展 http://www.narahaku.go.jp/exhib/2008toku/shosoin/shosoin-1.htm 上の3点はWebに写真が出ているみたい。 帰りに近鉄奈良駅で見かけたお土産。「クデュウー」ってくずゆのこと? おしゃれに葛湯!ダイエットにもいいんですよ!寒い季節にホッと疲れを取りましょう「ココアクデュウー」【お取り寄せマップ 奈良】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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