#90 McDONALD AND GILES 《McDONALD AND GILES》 70年英国
Suite In C: including Turnham Green, Here I Am and others. 組曲ハ長調 (Ian McDonald)Flight Of The Ibis アイビスの飛行 (B.P. Fallon/Ian McDonald)Is She Waiting? イズ・シー・ウェイティング (Ian McDonald)Tomorrow’s People/The Children Of Today 明日への脈動 (Michael Giles)Birdman: involving The Inventor’s Dream (O.U.A.T.), The Workshop, Wishbone Ascension, Birdman Flies!, Wings In The Sunset, Birdman-The Reflection バードマン (Peter Sinfield/Ian McDonald) Ian McDonaldg, p, organ, sax, flute, clarinet, zither, vo, sundriesMichael Gilesds, per (including milk bottle, handsaw, lip whistle, nutbox), voPeter GilesbSteve Winwoodorgan, p (solo on ‘Turnham Green’)Mitchael BlakesleytromboneMike Graystrings and brassproduced by Ian McDonald and Michael Gilescover painting Charlotte Batesphotograph Richard Dilello 第1期キング・クリムゾンのメンバーだったイアン・マクドナルドとマイケル・ジャイルズがデュオ名義で作った作品。 たぶんこれ1枚しか残してないんじゃないかな。 ジャケにはオネーチャンを従えた2人が写ってます。 美人ちゃんゆえにマイケルは顔の緩みを抑えることができないようですね。 イアンは裏ジャケで「どう?かわいいでしょ?」とでも言いたげな表情です。 クリムゾン在籍時に書かれた曲が多く、20分を越えるラストの“バードマン”などは1968年にはほとんど書きあがってたみたい。 ふくよかなラッパが壮大です。こりゃー名曲だ。 クリムゾンでど迫力演奏を繰り広げていた人たちとは思えません。 演奏は明るいタッチのものが多く、轟音野蛮なクリムゾンに比べたらぐっとフォーキーで優しげ。 人脈的にはプログレッシブ・ロックですがサウンドはそう小難しいものじゃなく、ゆったりとした幸せな気分で聴けるね。 2人の歌声はやや細いが癖がなく聴きやすいです。 マイケルは見た目と違って高音気味のスカッとした喉。 そういや数年前に21馬鹿バンドとして来日した時にマイケルはドラムを叩きながら4を歌ってくれて、ここで聴いたのとまったく変わらない歌声に感動したっけ。 しかしそこは“クリムゾン・キングの宮殿”という最強のお涙頂戴ソングを作り出したイアンのこと、3曲目にしっとりとした短調も用意。 優しい雰囲気の曲が揃っているから、最後までくつろいだ気分で聴ける素敵なアルバム。