|
カテゴリ:ウチご飯・ソトご飯
久しぶりにケンブリッジの魚屋さんへ行ってみることにした。ポルトガル系移民のファミリーが営むあのお店である。 いつもなら、マグロやハマチのある店内のショーケースの方に貼りついてしまうのだが、今日は入り口脇の外に面したショーケースに置かれている巨大な魚が気になった。体長(口先から尾っぽまで)が1メートル近くありそう。口がやたらに大きいこの形、ひょっとしてクエじゃないの?!
担当してくださったのは先代のオーナーさんだった。これだけ大きな重たい魚をまな板の上に乗っけるのは大変そうで、ちょっと悪い気がしたけれど。 ご当地の場合、えびすやなどを除けば魚の切り方や鱗の処理は大変に大雑把。鱗は漏れなく付いてくると思った方がいい。日本の魚屋さんのお仕事ってやっぱり凄いんだな。さっそくウロコ取りを手にしてみたのだが、この魚の鱗が巨大すぎて普通のウロコ取りでは歯が立たなかった。とにかく小指の爪よりも大きいし、皮目のポケットに深く刺さっている感じ。仕方が無いので指でつまんで一個一個取り除くことになった。でも、すごく美味しそうだから手間かけてみたいし。 鱗を気長に取りながら考えたのは「クエ鍋」。去年東京の小料理屋さんで食べそこなったあの幻のクエ鍋。できたらいいな。とりあえず、この魚がクエでなかったとしても、身の色のキレイなことと鮮度の良さからみて美味しいお鍋になること間違いなし。いっとこ!
とてもとても美味しかった。鍋の具は残さずいただいたうえ、雑炊まで完食。幸せディナーだった。 ちなみにこの魚はブラックグルーパー(Black Grouper)という大型のハタ。大西洋岸のマサチューセッツ州からメキシコ湾近海に生息するらしい。残念、クエとはちょっと違ったが、味の良い地魚との出会いは嬉しかった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[ウチご飯・ソトご飯] カテゴリの最新記事
|