モールスキンの品質のブレ
私は紙の事については少しだけ詳しいつもりである。モールスキンは品質のブレがかなり大きいようだ。問題の品質はインクの滲みと裏抜けである。この品質を専門的には サイズ という。サイズが効いているといえば滲みも裏抜けもない。サイズが効いていないと滲むし裏抜けもする。これは鉛筆や油性ボールペンで書く場合は問題にならないが、水性ペンや万年筆では大いに問題になる品質である。さて、問題のモールスキンであるが、私が経験した中では、一冊のノートの中で、サイズの効いた頁と聞いていない頁が混在している事があった。普段は万年筆を使用しているが、サイズの効いていない頁で使用できるインクはラミーだけだった。と言ってもラミー以外はプライベートリザーブとヤンセンしか試した事が無いので、他はわからないが…つまり、ラミーはOKで他はNGの頁と全てOKの頁が逢ったのである。現在も複数のモールスキンを同時使用しているが、プライベートリザーブとヤンセンのインクが使えるノートの確率は1/3程度である。この品質のブレ、国産のノートでは余り考えられないこと。モールスキンは決して気軽に買える類のノートでは無いので、もう少し品質管理をしっかりして欲しい所…と考えるのは我が儘だろうか?とはいうものの、モールスキンは大好きなノートなので、使い続けるであろうが、大好きが故にこの品質のブレが何とかならないかと、切に願うところである。