たぶんね、一番大切なことは
自分が自分を好きでいることなんだと思う。
長く生きてくると
いいものもそうでないものもたくさん見てきて
いいものとそうでないものとの間には
くっきりと線が引かれているような気がしてきて
自分の立っている場所がその線のどっちなのか
なんてことが気になってしかたがなくて
自分がいいものではないという結論がなんとも切なくて
なんのために生きてきたのやら、と思いつめてしまう。
わたしがずっと落ち込んでいたのは
その線が見えてしまったからかもしれないと思う。
なにさまになるつもりだ?とつっこまれると
いやいや・・とごまかすしかないのだけれど
なにしろ自分にとっての自分が
まるで魅力的にうつらなくなったからであるかもしれない。
落ち込みのどん底で
わたしはわたしを好きかしら?と問うてみた。
「好き。でも嫌いなとこもある」
そういう答え方をする自分もちょっといやだ。
「好きよ。大好き。わたしっていい奴だもん。
こんなやつ他にいないもん。
めったにいないもん。さがしてみなよ」
そういうこともなかなか思い込めない。
でも
自分のこと好きすぎるから
こんなにへこむんじゃない。
好きだから自分にこだわるんじゃない。
という思いも湧く。
いろいろややこしく考えてはへこたれて
でも、小さくだけど、一歩だけ進む。
きっとわたしはそんな自分が好きなのだ。
へなちょこでへこたれて
ささいなことでめげてしまうのだけれど
そこで何かつかみとってくるはずだと
どっかで自分を信頼しているのだと思う。
深く落ち込んだら
いっぱいつかんでくる。
そう思ったらなんとなく落ち込みから
抜け出せそうな気もしてくる。
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