ヒラタクワガタ採集記 7月3日
この採集記の更新を楽しみにしてくれている、全国3万8千のヒラタクワガタ愛好家の皆さん。お久しぶりです。バーニーです。去年から腰痛に悩まされており、採集に行くのもしんどいのですが、ヒラタネットの多数の愛読者から、採集記の更新を促すメールがちょいちょいきます。面倒臭えから返信はまったくしないのですが、ご要望にはお応えしたいと思います。やっぱり一年に一度くらいは行かないとね!つうことで今年も来ちゃったぜ多摩川河川敷。さあ、皆さんが待ちに待った採集記だ。カブクワカキコ界NO1と評されるおもしろカキコで、どうでもいいような話をわざと大袈裟に書いてやるから読めやゴルァ!ちょうどサッカーのワールドカップ開催期ということもあるから、その辺のネタに絡めて書き進めてみましょう。まず、採集同行者はヒラタ採集プロのツインズさん。もう一人は日頃お世話になってる会社の同僚で、クワガタ大好きのHさんだ。Hさんは子供の頃以来のクワガタ採集にぜひ参加してみたいと言うことで、今回の採集に同行することになった。ところでサッカーでも採集でも、何だってそうだが、「戦略」というのは大事だ。戦略がコロコロ変わってブレまくる、どこかの国の某岡田監督と違って、オレっちの戦略は明確でハッキリしている。戦略1 自分じゃ採れない。探せない。ツインズさんに採ってもらう。この方針でまったくブレはない。とにかく人に頼る。他力本願採集だ。もうひとつ戦略がある。戦略2 自分じゃ掻き出せない。落ちてるヤツを拾う。手先が不器用で掻き出し棒を上手く使えないので、たまに樹の根元に落ちてるチビヒラタとか、そういうこぼれ球を拾う。さあ、採集開始だ。藪を掻き分けて進むツインズさんの後ろを付いて行った。ツインズさんが樹をチェックしている間に、いちおう自分でも他の樹の洞を覗きこむ。これはいい洞だな。隙間からクワの黒い体も見えている。ヒラタ内定だろう。そう思ってピンセットを差し込んで、黒い物体を引っこ抜くと…。あ、コクワ…。(T-T)(T-T)(T-T)毎度恒例のお約束パターン。まずはコクワから入る。一発目のシュートは大きく枠を外れたようだ。ここでいきなりカブクワ界の強さランク付けをしてみよう。ワールドカップの歴史と実績に基づいたランク付けだ。・オオクワガタ…ブラジル・カブトムシ…ドイツ、イタリア・ヒラタクワガタ…アルゼンチン、フランス・ノコギリクワガタ…イングランド、オランダ・ミヤマクワガタ…スペイン、ウルグアイ・イトノコ(ノコギリクワガタ小)…韓国、ガーナ・コクワガタ…日本←洞に引きこもる守備だけで攻撃力まるでなし。・カナブン…北朝鮮そう、日本はコクワ=雑魚。弱小コクワはいらねえ。オレっちが欲しいのはアルゼンチンだぞゴルァ。「あ、なんかたくさんいますよ!」Hさんがいきなり叫ぶ。群れるカナブンと、カナブンより小さいコクワの♀。北朝鮮と日本はいらねえって!「あ、ヒラタいました!」またHさんが叫ぶ。(な、なにぃ!?ヒラタ!)Hさんは洞をペンライトで覗きこんで、捕獲体制に入った。「よし!ヒラタGETしました!」「えーっ!?」すみません。それコクワです…。(しかも符節取れの欠品)「あ、今度はヒラタかも!」違うし。コクワだし…。日本だし。「これはヒラタでしょう!」それはチビコクだゴルァァァ!!(J2レベル)Hさんはまた何かを捕まえて懲りずに叫ぶ。「これはヒラタですね!」嘘だね。どうせヒラタじゃないね。お相撲さんたちだってヒラタじゃないほうにお金を賭けると思いますよ。ほらやっぱり。それはイトノコと申します。ノコギリクワガタのできそこないです。あぃ・。・どうやらこの人は「持ってない」ようだ。たぶんそうじゃないかとは思っていたが、役立たずである事が判明した。つうか子供昆虫図鑑でもしっかり読み返してから採集に参加してくれ。「洞には入ってないようですね。根元を掘ってみましょう」ツインズさんは戦略を変えていきなり樹の根元を掘り始めた。「いました。ヒラタです!」GOOL!!!!!アルゼンチン キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!見てくれ、この黒光りする馬体。これぞまさにヒラタクワガタ!「持っている人」が掘れば、ちゃんとヒラタが出てくるんだな。ツインズさんはその後も、あちこちの樹の根元を掘り続ける。またGOOL!!!!!アルゼンチン キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!オレっちとHさんが持つ、負性の「採れない、決めれない人オーラ」を、ツインズさんが持つ「採れる、決められる人オーラ」が完全に上回り始めた。そう、オレは駒野。ツインズさんは本田。(Hさんは論外)「次は新ポイントに行きましょう」ツインズさんが冬場の下見で開拓しておいた、前人未到のポイントを目指して、我々は中州に向かって川を渡り始めた。前日の雨で水かさが増している。腰の近くまで水に浸かってズブ濡れだ。するとその時、いきなり濁流が襲い掛かり、Hさんが足をさらわれ流されてしまった!「助けてー!」と悲鳴を上げて流されて行くHさんだったが、「あの人はなんの役にも立たないから放置しましょう」我々は無視してそのまま中州へと向かった。中州はまさにヒラタたこ採れ天国だった。樹に止まってるヤツもいたし、洞に入ってるヤツ、根元に潜んでるヤツ、色んなパターンで採集をすることができた。その成果は♂14匹、♀4匹、合計して本田の背番号!ぎゃはあ!!これは本日一番の大物。ツインズさんが洞から掻き出した55mmだ。迫力。ハァハァ…。やっぱヒラタクワガタは最高だぜ!採れたクワガタの大半はHさんが持ち帰りました。大切に飼育してくれるそうです。あぃ・。・