テーマ:愛しき人へ(903)
カテゴリ:大人のメルヘン
卒園までもうすぐの、6歳の春のお話です。 大学の近くにある古本屋だった私の家。 母が、市場へ買い物に行く1時間だけ、 レジ台で留守番していた私。 近くの下宿にいる大学4年生お兄ちゃんは、本が好きで、 毎日寄って、楽しい話を聞かせてくれたり、 絵本を読んでくれたりしたの。 いつも、遊んでもらっていた、そのお兄ちゃんが言ったのです。 「ごめんよ。僕は、自分の家に帰って、仕事をする事になった。 遠い所なので、サヨナラなんだ・・・。」って。 夜行列車に乗る前、挨拶に来てくれました。 「さようなら。でも、君が大きくなったら、 きっと、どこかで会えるからね!」 って、私の手を握って、触ってくれました。 私の記憶に残っている、初めての涙です。 でも・・・。 まさか何十年も経って、ブログで出逢うなんてネ・・・。 今では、違う遊びをしてくれるお兄ちゃんへ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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