ビョウインの忘年会
明日は忘年会である。5年前くらいまでは忘年会といえば『幹事役』だったわたしがなぜかこの5年間は忘年会を避けている。今の病棟に配置転換になったのがきっかけでもあるが理由はそれだけではない。やっぱりお酒が飲めなくなったことが第一の理由だろう。以前、クラブでレコードを回してたときは片手にビール、勢いでミニスカ白衣コスチュームなどを着ていたものだが、それをやめてからめっきりお酒から遠ざかり、いまや下戸となってしまった。忘年会にお酒を飲めないことがどれほど苦痛か…。独りシラフで大酔っ払いの相手をすることは ほぼ拷問に近い。ところが今年は 指導者的な立場となり、チームのリーダーに抜擢されたこともあり、どうしても医師とのそういう場での交流が必要ということで強制的に出席するハメになった。忘年会くらいしか各科の医師と密に話す機会はない。こうなったら酔った振りをしながら 日頃の不満をぶちまける機会として存分 利用させていただこう。うちの病院の忘年会の恒例の行事として3年目までのナースと 新しく勤務交代してきたナースは余興をするのだがこれがなかなかキツイものがある。わたしがこの病棟に勤務交代してきた年は女子高生の制服にルーズソックスという衣装でモー娘の振り付けを覚えさせられた。齢31歳でモー娘の衣装はかなりキツイ…と思っていたがこれが自分でも『イケル!』と思うほど似合う。(一部の意見では援交女子高生というのもあったが…)幸い、今年は『メイドカフェスタイル』ということで あまりにも参加するのに抵抗があり、丁重に辞退させてもらった。(ちょっと着てみたい気もしないでもないが)明日の忘年会は送迎付き。たまには泥酔したい気持ちもなくもないがこの年になると 理性が働き、他人様に不快な気分を与えることが必至なので自分の判断で遠慮させていただいた次第である。そろそろ傍観者の立場になっても誰も文句は言わないだろう。その代わり セクハラ医師の相手はこのわたし、姉御の仕事となる。若いナースはうまくあしらうことができないのでその役はわたしが請け負うこととなった。一応、少しはお酒を飲むことを前提としてお迎えは確保している。一言断っておくとしたら わたしは酒癖が悪い。昔からキス魔であったわたしは覚えている範囲で かなりの失態を繰り返している。今年は理性を働かして この性質を制限しようと思う。ただ、潜在意識にあるものは酒が入ると抑えきれないものがある。今後の仕事を考慮して 出来る範囲で理性を働かせよう…と思う。とりあえず わずかな理性を駆使してやるしかない。この報告は たいしたことないだろうが後日 あらためて報告するとしよう。こうご期待していただきたい。(期待するほどの報告内容がないことをひたすら祈るのみである)