柳居子徒然

2019/09/11(水)11:05

遠来の客人 多数

 相変わらず、髪の毛の色や 目の色の様々な人がやって来る。特別客寄せの広告の様な事は何もしていない。 在洛ホテルのフロントから営業時間の問い合わせや予約が入る。キャッシュ・オンリーと伝えておく。有り難い事だが結構疲れる。 以前は外人のお客様は、ご近所の柊屋旅館・俵屋旅館・御池のギンモンドホテルの紹介の人に限られていた。又、顔を剃ってくれという注文は受けた事が無かったのだが、今は顔剃りがメイン 楽しみにやって来る。殆どはグーグルの検索でやって来る人ばかり。有りがたやグーグル。 我々が例えば東南アジアの マニラとかジャカルタ シンガポールで店を構えた理髪店に入っても、顔を剃ってくれと言うだろうか? 何となく物騒な感じがして 別に黄色人種同士でも偏見を持ち 先ず顔剃りは頼まないと思うに。白人が日本に来て 立派に蓄えた髭を剃り落してくれと言うのは、白人・黄色人という事を考えても不思議な思いがするのだ。 しかし次から次にやって来る外人客を見て 今の時代と言うのを否応なしに感じずには居られない。特別外国人客メニューが有る訳では無い。日本人のお客さんにしている事と同じことをして喜ばれるというのは日本人の理容師としては誇る事かも知れない。 日本人は概ね白人に比べて 髭の量 本数が少ない。だから剃り跡ツルツルに剃りあげる事が常識になっている、しかし白人は髭の量の多さに加えて 皮膚が薄く 日本人と同じ様な剃り方をすると顔中血だらけになってしまう。 柳居子は、熱い蒸タオルで充分に髭を蒸し上げ柔らかくして 又 皮膚を弛緩(ちかん)させて一気に剃りあげ 外人には御法度とされている『逆剃り』と言うのをする。 血を出さず心地よく剃りあげるのは熟練の技と言っても、日本人の理容師ならほぼ同じ事が出来る。柳居子だけが突出している訳では無い。 只 やって来た客人に対して。些細な事だが絶えず笑顔を接するとか 僅かな英語力 語彙を並べる様な事だけでも  相手との会話の様な事を心掛けると 相手はリラックスしてくれる 気持ちよくとか居心地良くと言うのは 本来為すべき事が、ちゃんと出来たら、非常に大きく感じるものかも知れない。 四月に18人の遠来の客を迎えたから 5月の連休前に丸善で世界地図と、朱印帳を買い求め 遠来の客が入って来ると直ぐ世界地図を拡げ『何処から来たの?』と尋ね指さすところに『貴方の名前書いてくれろ?』と頼み込み 仕事終わって二人で記念撮影 さしてメッセージ帳替わりの朱印帳にこの店私の事などを書いて貰って 送り出す。 日本旅行 旅先の京都で立ち寄った店に、自分の名前残るというのも彼等には嬉しい想い出に残る事の様だ。 昨日はサンフランシスコ・オハイオ・モンゴルから入れ替わり立ち替わり三人の外人客 髪の毛が黒いから『旅先ですか?』と尋ねても答えが無い。「フェア アー ユー フロム?』と言うとモンゴルの人だった。メッセージには『何時までも元気に頑張って下さい』と漢文で書いてあった。 モンゴルからの客人送り出してから昼食 午後三時だった。

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