カナダオカナガン盆地でもワイナリーだけでなく留学生産業開始!!!
日本人留学生にとってカナダで一番魅力ある場所カナダに来てから何回この魅力あるオカナガン盆地を旅して来た事だろう。その湖の美しさは滋賀県出身の日本留学生が琵琶湖に似ていると言った。この満々と水をたたえた湖と雑草が黄色に枯れた極度に乾燥した丘に囲まれた盆地の中に5つの都市が北から南に縦に連なっている。カムループス、バーノン、ケローナ、ペンティクトン、オソヨスと皆絵の中の町の様に美しい。葡萄と果物と野菜の宝庫であるカナダで最も豊かな農業地帯である。長期滞在した日本人留学生はその土地の魅力に引かれていったん住むと他のカナダの都市へめったに移動しないという。カナダ人も同じでカナダ国内の居住したい第一位の都市にバーノンを旅行雑誌の投票で選んでいる。コカハラ峠の通過は難事業11月11日の第1次世界大戦の終戦記念日「リメンバランスデー」にブリティッシュコロンビア州の地理的に真中であるケローナ市を訪れた。バンクーバー、ビクトリアに次ぐ第三に人口の多いBC州の町を日本人留学生と一緒に訪れた。ワイナリーを三軒訪れるのが目的の日帰り旅行である。バンクーバーを朝の8時に出発したのであるがケローナ市に着いたのは午後2時にもなっていた。普通は4時間で着くのだが6時間も掛かってしまた。理由は降雪である。貨物トレーラーがバンクーバーから東部の都市を目指して国道5号線を私の車の前を走る。しかし雲が垂れ込め視界をさえぎる。又積雪の為普段は120キロで走る所を半分の60キロぐらいで走る為普段の到着時間の約倍かかってしまった。峠を2ヶ所持つコカハラ国道を通過する車の旅は10月一杯がやはり限度かと思う。アメリカのナパバレーのワイナリーより凄いカナダのワイナリー最初の訪問ワイナリーは「サマーヒル ワイナリー」である。入り口の所に巨大なピラミッドがまず目に付く。ワイン貯蔵所である。その中に入ったワインは味がよくなるとか。ピラミッドパワーである。次にオカナガン湖が一望に広がる展望台の前に巨大なワインボトルが空中に浮かんでそこから無限のワインが下の池に注がれている仕掛けが目に付く。日本の留学生の方はその前で必ず写真を撮る。その横に「人類皆兄弟の卒塔婆」が立っている。日本の某大物が建てたそうな。そういえばサンタクルーズの「ミステリースポット」の前にもあった。このワイナリーでは普通のワインのテースティングは無料だがアイスワインは$5も取る。次に訪問した「クエイル・ワイナリー」のワインテースティング場はいつもカナダ人のお客で満員である。よほど味が良いのか1ダース入りの紙の箱一杯にワインボトルを詰めて帰る白人の夫婦が目立つ。ここのアイスワインは一本$55とリーズナブルな価格なので日本の留学生もここで購入した。大概のアイスワインは一本$100以上もするのが常である他店に比べるとお買い得である。入り口の所に数々の賞を取った年度のワインボトルにリボンにぶら下げた金属のメダルがまきつけてあった。ワインテースティングは無料だがアイスワインは$3とる。三番めの「ミッションヒル・ワイナリー」は何もかも有料である。ワイン工場見学$5、ワインテースティング$5。その敷地のこけおどしの豪華さはあたかも地方の大学のキャンパスである。ワイン商売がもし失敗したら大学が買い取って明日からでも商売、いや授業が出来る雰囲気を持っている。名前の由来はここに昔スペインから派遣されたイエズス会の教会があったからだとか。この当たりに住むインディアンを布教したようだ。それにしてもキリスト教会はワインを作って飲むのに日本の仏教の僧侶はなぜ酒を作らず飲まなかったのか。禁酒のオリジンを調べて見る必要がある。留学産業にシフトするカナダ・オカナガンのケローナケローナ空港を車で通過する前にUBC 大学 (The University of British Columbia) の看板が掛かっていた。この場所にブリティッシュコロンビア州立のオカナガン大学が昨年まであった。正確には今でもあるのだが、昨年この州立大学をバンクーバーの UBC 大学(The University of British Columbia) が吸収して分校化した。その為そこに在校していた日本人留学生は今年卒業時にUBC大学 (The University of British Columbia) の卒業証書を貰う事になった。月とすっぽんほど学力差が二つの大学間にあったので、その事を認識しているその日本人留学生は非常に値打ちのあるUBC大学 (The University of British Columbia) の卒業証書を得る事で「盆と正月」が一緒に来て笑いが止まらない状態に陥った。なぜこの様な奇妙な事が起こったのか。それはカナダ移民局が海外留学生に対して労働許可ポリシーを変化させたからだ。留学生がより多くカナダに来て大枚の授業料をつまり外貨を落として貰おうと言うカナダ政府の意図を察知したUBC大学 (The University of British Columbia) が反応した結果であるらしい。これまで海外留学生は大学キャンパスの内だけ、1年間働けた。それを今年から大学の外つまりどこでも働いてよろしいと大幅な労働許可を留学生に与えた。しかも2年間。ただしバンクーバー、トロント、モントリオールの3都市は適応除外。そこでUBC大学 (The University of British Columbia) は海外留学生獲得にケローナのオカナガン大学獲得に機敏に動いたという所か。カナダ労働許可付留学ビザオカナガン盆地に取ってワイン産業と観光産業の次に第三の産業、「留学産業」がこれから大きな位置を占めそうな気配である。カナダ移民局の海外留学生への事実上の「労働OKの意味」はアメリカの学生ビザと違って働きながら海外の大学を卒業出来ればどんなに留学がしやすいかと言う留学生の数をさらに増加させる事を狙ったポリシーである。日本の留学生もこの素敵な条件の下ケローナに大挙押しかけて来るのは明白だ。カナダ人の労働者から留学生が職を奪うマイナスより留学生が落とす授業料の額の方がバランスシート上ではるかにプラスになるとカナダ政府が読んだ結果であろう。お隣のアルバータ州はいよいよ石油ブームでお金が舞うかも知れない中、ブリティッシュコロンビア州は留学生産業を最大の産業に仕立てたいと言う所であろう。