ミロは退院しました。
夕方面会にいったとき、ミロはママの気配を感じてくれずちっともこっちを見てくれなかった。30分以上、ミロのそばにいただろうか…そのうちママに気づき、力をふりしぼって私のほうへ来ようとしていた。体が動かないのに…何回も…。もしかしたら、最後が近いのかもしれない…。ミロにさわりたい…抱きしめてあげたい…気持ちを抑えきれず看護士さんに泣きながらお願いした…ミロを抱いてあげたいと…。先生の許可がでた…と、言う事はやっぱり危ないの?…たくさん抱きしめてあげた。ミロが頭を押し付けてくる。すごく愛おしい…。そのとき思った。『もしお別れの時間が近いのなら、せめて家に連れて帰ってあげたい。最後の時間を家で過ごさせたい。』先生に泣きながら、連れて帰りたいと言った。すぐに許可がでた。退院だ。でも、点滴は外す事ができない…。腹水を250ml抜いて、注射を1本。点滴は新しいものと取り替えた。中身はたんぱく質、ビタミンetc…気をつけることを教えてもらい、点滴をしながら家に帰ってきた。もしかしたら今日が最後…になるかも…。車の中で苦しそうな声でずーっと鳴いていた。でも停車すると静かになる…なるべくゆっくりと運転した。家の着くなり静かになった…顔つきもいつもの顔に戻った…。今はママのお布団の上で横になっている。かわいそうだが明日もう1度病院につれていく…。状態をみて今後のことを担当医と決める。すごく親身になってくれる先生でとても安心。明日以降は先生が家まで往診に来てくれるとの事。遠いのに…とてもうれしい。今はとてもやすらいだ顔でパパと一緒にいる。いつお別れのときがくるかわからないが精一杯、悔いの残らないように過ごしたい。問題は明日、会社を何ていって休もうか…むずかしいが、ミロを残してはいけない…。だんなも仕事だし…仕事よりも我が子の方が大事…。今日1日が過ぎようとしている。眠れないと思うが大事な息子のため…頑張る…。ミロが明日を迎えられますように。