テーマ:読書備忘録(1352)
カテゴリ:江戸川乱歩賞ノミネート作品
プリズン・トリック 遠藤 武文
第55回(2009年度)江戸川乱歩賞受賞作品 交通刑務所内での密室殺人事件、しかも殺されたと思われた石塚満が実は犯人で、おまけに収監されていたのが石塚満本人ではなかったという非常に面白い展開。 ただ難を言えば、刑務官の野田、刑事の武田、元ジャーナリスト滋野など、絶え間なく視点が切り替わって話が進んでいくので、読みにくいことこの上ない。 最後の方で、犯人自身が犯行における手記を公開する形で謎解きは行われているのだが、そもそもこの殺人事件は起こす必要のなかった行為であったのが、物語のオーラスで伏線回収となっていた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.03.10 22:18:29
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