楽天塾

　鴨（かも）の肉は独特のクセがあり、あぶらがぎとぎとしていると思ってはいませんか。そうした人は、ぜひ今回紹介するお店に行ってみてはいかが？　きっと「目からうろこ」である。

　朝にひいた「河内鴨」のあぶらはすっきりと上品で、うまみもしっかり。おすすめはロース・ささみ・ずり・ハツ・肝の刺し身盛り合わせ（１２００円）と鴨ロースたたき（１千円）、鴨鍋。秀逸な素材を存分にいかした的確な調理技術で楽しませてくれる。最後まで、はしが止まらないだろう。

　お店には、もうひとつ特筆すべき美点がある。料理長も兼ねる店長の三田美紀さんとサービス担当の漆谷奈月さんのおもてなしの心である。「空腹は最良のコック」というが、マニュアルによらない真心の笑顔こそが最高のコックと感じさせてくれる。

　お得な「鴨鍋コース」や「鴨焼コース」（いずれも１人前２６５０円）も味わってほしい。

　　　　◇




〈はし休め〉


　どら鴨は大阪・難波にある「おら鴨」の支店で、昨年５月にオープンした。昼は「鴨出汁（だし）のつけ麺」（７５０円）が食べられる。

（ひまわりまんぷく会会員・医師　石川秀雄）




河内鴨料理　どら鴨


大阪市中央区瓦町２の３の１４、日宝瓦町ビル１階。
営業時間は昼が午前１１時半～午後２時、夜が午後５～１１時（ラストオーダー１０時半）。
日・祝定休。
カウンターに６席、テーブルに１６席。
お値打ちワインもそろっている。
電話０６・６２３１・５８５５。

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最終更新日  2012.02.27 16:43:43
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