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■[京都] 祇園 花萬 優雅な情緒 薫る懐石 2012年12月10日 祇園 花萬の「縁高(ふちだか)弁当」 京都・南座の2階。薄明かりに導かれて暖簾(のれん)をくぐると、女将(おかみ)の吉田恵子さんが笑顔で温かく迎えてくれる。 目にも美しく滋味深い料理の中で、「縁高(ふちだか)弁当」(3150円)は、先付け、煮物碗(わん)、鉢物、水物など8品が盛られている。お茶事の縁高を使い、懐石点心風に仕立てた特にお薦めの料理。私がお邪魔した時は、鴨(かも)ロースをクルミの衣で揚げた1品で幸せな気分に浸った。 「歌舞伎膳」(3150円)は、南座の舞台に見立てた器に盛られる。贅(ぜい)を凝らすより季節の移ろいを添えた慎み深さに、旬の素材を集めた味覚は、京情緒満載だ。 夜は「歌舞伎懐石」(8千円)などがあり、鴨川の夜景を眺めながら、風雅で優美なひとときが過ごせる。料理長の濱元太(はまがんた)さん(48)は「店内の格調高い雰囲気を大事にして、思い出に残る料理を出していきたい」と話す。心身が疲れた折に、しばし快適な空間に身をおき、懐石料理を味わうと、心がなごむ。 (大阪まんぷく会会員・元NHKチーフアナウンサー 児島建次郎) 祇園 花萬 京都市東山区四条大橋東詰。 四条大橋と交差する川端通りに面し、入り口に「阿国(おくに)歌舞伎発祥の地」の石碑が立つ。 営業は午前11時~午後1時半と午後5時半~7時半。 不定休。 席数は座敷14席、テーブル5卓10席、個室が6席。 電話075・561・5300。
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最終更新日
2013.01.26 10:16:26
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