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テーマ:長寿犬と共に(146)
カテゴリ:思い出
今日実家のマルが死にました。 私が大学に入った時の冬、まだ手のひらサイズでやってきたマル。 当初は他の人にあげる仲介をと姉が貰って来たのですが、あまりの可愛らしさに手放せなくなり・・・そのまま実家に居続けることになりました。 小さいサイズは小さいまま・・・で、いつ成犬になるの???と言うサイズのまま大人になって居たマル。 家族の誰もが「まだ子供だから」とちゃんとしつけをしないまま育ったマル。 先輩のミックスよりも大きな顔をして、そして気を許すとあちこち粗相してしまったり(^_^;) 大人になっていた事に気が付いた人間たちは、気が付く事が遅かった事には気が付かないままでした。 「ちゃんとしつけしたつもりやのになぁ・・・」 いえいえ、小さいからって甘やかしたのはお母さんでしょう。 怒られると、腹いせにまたこっそりう○ちを置いて行ったり・・・。 そういう時はこっそり隠れてぶるぶるするマルでした。 時は流れ、私に子供が生まれ、そして近くに住んでいた次姉にも姪っ子が生まれ、犬なのに猫可愛がりされていたマルにも受難の時が来ました。 「赤ちゃん居るからあっちに行ってて」 私も、上の子に対して神経質になるあまり、ミックスにもマルにも冷たく当たっていたように思います。 特にやきもち焼きのマルは、子供よりも可愛がられようとして、その結果余計に迫害に遭ったのです。 更に、子供たちが大きくなり、人数が増えると、長姉のところの姪っ子は可愛がってくれましたが、乱暴な甥っ子に叩かれたり。 「わんちゃん、可愛そうやろ」と言うと、目に涙をためる甥っ子。 この人も誰よりも可愛がられたいタイプの人でした。あ、今でも。 娘3人が出て行った実家では、犬がいると旅行にも行けないと両親が嘆き、実家が空になる時はうちで預かったり、様子を見に行ったり。 近くのマンションに住んでいた時は、ベランダの仕切りの下から隣室へ行ったこともあり・・・(-_-;) マンションに連れて行くと、ミックスはじっとしてるのにマルはいつもお膝犬だったのが懐かしいです。 そして更に時は流れ、兄貴分だったミックスが先に亡くなり、寂しがって死んでしまうのではと危惧したもののまったくそんな様子も無く。 毎日しっかりご飯食べて毎日しっかりう○ち出して、そして日がな一日寝てばかりになったマル。 目も見えなければ耳も遠く、そして鼻も利かなくなっていたマル。 耳元で呼んでも反応が無いので「もしや・・・」と背中をトントンすると「びくっ」っとなって「あ、大丈夫やった」が多くなりました。 チビが生まれてからは薄い毛を引っ張られたり。 「わしゃ子供苦手なんだよ」とばかりに、チビの来そうな所から離れて寝ていたマル。 お気に入りの場所は、なぜか洗面所でした。 小さい頃から階段が上れなくて、ミックスが二階に行くと下から呼んでいたマル。 そのうちミックスも階段を上がれなくなってしまったけど、必ず並んで寝ていました。 ミックスが居なくなってからは、夜にマルの声が聞こえてくることもありました。 昨日の夜も聞こえて居たのに。 上の子が実家から電話をかけてきて、マルが死んだ事を知りました。 見に行くと、小さな箱にいつも寝ているように横たわっているマルが入っていました。 17年も生きたのだから寿命だとは思いますが、最近はチビにかまけてちっとも世話してなかったので、もっとちゃんとしてればもっと長く生きたのではないかとか、もっともっと大事にしてやれば良かったと思うばかりです。 今日の夜も、母の帰宅が遅かったのですが「ああ、もうマルにご飯をあげに行く事は無いんだ」と思うと悲しくなりました。 私が生まれた時からほぼ絶えずに犬を買っていた実家も、もう犬は居ません。 どうかマルが天国でミックスに会えていますように。 いや・・もう喧嘩してる頃でしょうか(^_^;) 今までありがとう、マル。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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