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2013年02月22日
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テーマ:ニュース(99797)
カテゴリ:国際ニュース
 北朝鮮が長距離ロケットを打ち上げた翌日の昨年12月13日、中国・北京市に住む女性、王秀英さん(82)が中国財務省、国務院に対し、2011年から12年にかけ、中国政府が北朝鮮に援助した物資、資金の総額を明らかにするよう求める情報公開請求を行った。中国ではこうした請求事例は珍しいという。

 21日に耳が遠い母親に代わり本紙のインタビューに応じた娘の王鳳仙さん(53)は「最低限の生活で苦しむ中国人が多いにもかかわらず、政府が北朝鮮を支援し、金正恩(キム・ジョンウン)一家に豊かな暮らしをさせることには納得できない。全ての中国人は政府が北朝鮮にいったいどれだけの援助をしているのか知る権利がある」と話した。

 鳳仙さんは「昨年12月に北朝鮮が長距離ロケットを打ち上げた際、母が『援助をしたら、そんなところにカネを使うのか』と情報公開請求に乗り出した。当時北朝鮮が近く核実験を行うという話を聞いたが、今月12日に核実験を行ったことで、さらに腹が立った」と続けた。

 中国財務省は先月25日、「国家機密に該当する」との理由で、情報公開請求を拒否すると回答した。秀英さんはそれを不服として、国務院に行政再審議を請求した。

 鳳仙さんは「北朝鮮が核実験を行えば、われわれも被害を受ける。中国政府が北朝鮮に援助を続けても、北朝鮮は害ばかり及ぼすのに、どうしようというのか」と憤った。
 秀英さんは河北省出身で、娘夫婦と北京で暮らす平凡なお年寄りだったが、2001年に自宅周辺が再開発され、生活が一変した。鳳仙さんは「再開発業者に自宅を強引に奪われ、借家に引っ越した後、母は区政府や市政府に苦情を訴えたが、誰も関心を持ってはくれなかった」と話した。

 秀英さんは2008年2月から2歳年上の隣人女性、呉殿元さんとともに中国政府の指導部が住む中南海付近で爆竹を鳴らし、不満を訴えている。2人は北京五輪が開催された08年8月に当局にデモを申請したが、当局は2人が「公共秩序を害した」として、1年間の労働教養処分を下した。労働教養とは、公共秩序を乱したという理由で、当局が市民を裁判抜きで勾留できる制度を指す。当時70代のお年寄りがデモを申請し、労働教養処分が下されたという外電報道で処分は取り消されたが、秀英さんはそれ以降「五輪労働教養老人」と呼ばれるようになった。

 鳳仙さんは「中国にはわれわれのように行き場のない人、苦しみを訴えながら暮らす人が本当に多い。北朝鮮の住民に悪い感情はないが、北朝鮮の政権を支援してもわれわれに害ばかり及ぼすので、援助には反対する」と語った。





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最終更新日  2013年02月22日 14時13分42秒
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