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2013年03月15日
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テーマ:ニュース(99793)
カテゴリ:国際ニュース
 北朝鮮では国家規模の軍事訓練を控え、東海(日本海)側の軍事基地に兵力と装備を集結させている。そうした中、現地の基地では戦車や砲牽引車など軍事車両による事件事故が相次いでいることが、北朝鮮内部への取材で分かった。機械化部隊の兵士たちの操作不慣れが原因だという。

 最近、東部・江原道の軍事訓練地域を訪問した内部消息筋は13日、デイリーNKとの通話で「陣地に移動する砲牽引車の運転兵の運転が未熟なため、車両転覆事故が発生した。戦車や装甲車、砲牽引車両が田んぼの畦道に転落する事故も多発している」と明かした。

 この消息筋は事故原因について「軍は普段から戦闘対応態勢を維持しているというが、実際のところ機動訓練はこの数年間ほとんど行われていない。機動訓練に必要な燃料が供給されず、運転兵らは実際に運転訓練ができていない」と実情を説明した。

 また、「タイヤ不足と『戦闘装備の寿命延長』を理由に戦車、装甲車、砲牽引車両は防空壕と坑道に数年間放置されている。そのため運転兵たちはまともに運転練習もできず除隊することがほとんど。理論だけの訓練を受け、実際には運転できない彼らのことを、田畑で働く牛を操る労働者よりひどいと皮肉るほどだ」と語った。

 消息筋はさらに、兵士の訓練不足の例として、別の地域での事例を挙げている。

 「地形が険しい咸鏡南道の摩天嶺付近を移動していた6台の砲牽引車の女性運転兵が、通りすがりの一般貨物車の運転手に代理運転を頼んだことがある。当時、運転兵たちは『この車を峰の向こうまで代わりに運転してくれ』と頼み、20キロほどの距離を貨物車の運転手が代わりに運転した」。

 装備の劣化も進んでいるようだ。

 「最近では前線戦闘部隊に向かう後方物資補給車両が急増しているが、すべて代用燃料(木炭)を使用しており、通りは一面煙幕弾を散布したように煙が白く立ち込めている。古タイヤを交代できないばかりか、空気の代わりに藁を詰めることもあり、車両として正常に機能していないものもある」というのが消息筋の説明だ。

 このような実態を知る住民たちは「こんな有様でどうやって戦争するというのか。総攻撃はおろか逃げることもできないのでは。いっそ農場の牛車を動員したほうがまし」と噂しているとのことだ。

 北朝鮮では1980年代末から代用燃料の使用が全軍に指示され、戦闘車両を除く大半の貨物車両は木炭で走る「木炭車」に改造され、現在まで使用されている。2000年以降は、寿命が尽きたタイヤに空気の代わり藁を詰めることを指示し「自力更生、艱苦奮闘の精神」だとして全軍が見習うよう命じている。





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最終更新日  2013年03月15日 15時10分45秒
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