加藤浩子の La bella vita(美しき人生)

2019/03/08(金)12:25

シェイクスピア・オペラから、歴史とオペラ、名歌手、そして名作の見くらべ聴き比べまで〜春の講座のお知らせです

​ 今年も、あっという間に3月。日差しが明るい季節になりました。  4月から開講される講座の御紹介です。    レギュラー講座を持っている朝日カルチャーセンター新宿では、「イタリア統一とヴェルディのオペラ」、そして1回講座として、「チェチーリア・バルトリ」についてお話しします。  「イタリア統一」と「ヴェルディ」は、歴史的トピックとしてよく語られますが、ヴェルディ以前にも「統一運動〜リソルジメント」の影響を受けたオペラはたくさん書かれています。なぜその作曲家たちが「統一」と結びつけられず、ヴェルディばかりが有名になったのか。ヴェルディは実際のところ、どれほど「統一運動」に入れ込んでいたのか。。。。そのあたりを、作品を御紹介しつつお話ししていきたいと思います。  チェチーリア・バルトリは、20代での本格デビュー当時からオペラ界の第一線を走り続けている類稀な歌手。カストラートのレパートリーなど未開拓の世界を自ら開拓し、その魅力をきわめて高い水準で紹介するという知的な活動も、彼女ならではです。この9月にはルツェルン音楽祭でクルレンツィスと共演。常に話題を振りまき続ける不世出の歌手の軌跡を、映像と音を交えながらご紹介します。 朝日カルチャーセンター新宿​  朝日カルチャーセンターの横浜校では、「名画とオペラ」シリーズがスタートします。第1回目は「椿姫」と、マネの「オランピア」。娼婦を描いて衝撃をもたらした2大名作とその時代をさぐります。  ​朝日カルチャーセンター横浜​  もう20年ほど講座をもたせていただいている学習院さくらアカデミー(旧生涯学習センター)では、「ドン・ジョヴァンニ」「椿姫」の2大傑作を集中的にとりあげます。作品成立の背景から始め、講座のキモは「見くらべ、聴き比べ」。さまざまな解釈が可能な懐の深い2作なので、その変遷はほんとうに面白いです。「オペラ」という芸術の深さを感じていただけるかと思います。  ​学習院さくらアカデミー​  そしてこの春の新機軸は、イギリス文学者の石井美樹子先生との共同講座で、「オペラになったシェイクスピア悲劇」。オペラの題材として好まれたシェイクスピアの名作群から、悲劇を集中して取り上げ、原作とオペラの接点をさぐります。石井先生の豊富な知識も加わり、オペラに新しい視点が加わることは請け合いです。    ​神奈川大学エクステンションセンター​

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