Degree Mill(学位工場)ネタ
TVJAPANを入れている知り合いに録画してもらってNHKのDegree Mill ネタのクローズアップ現代を見てみた。番組内ではDegree Mill を「学位工場」と訳していたな。この問題は日本国内でまだ浸透していないためにいろんな用語が乱立していて、この「学位工場」というのもその一つだけど、自分は「未認定校問題」と言っているし、番組にも登場した学歴ネットの主催者の方は「非認定校」という用語を使われている。なにはともあれ、昨日の日記にも書いた通り限りなく黒に近いグレーゾーンな問題なだけに、あくまでもアメリカに焦点をしぼった情報提供になってしまっていてちょっと残念な気はした。例えば番組内に出てきた Degree Mill を利用してしまったアメリカ人女性の例だけど、彼女は一般の大学に行かなかった(アメリカ的表現をすれば uneducated(教育を受けていない))人なわけで、アメリカで確信犯でなくDegree Mill を利用する人はやはりそういう層の人たちに限られていると思う。まともに大学を出ている人はアメリカの学位認定の問題点などは常識的に知っているから、むしろこれからはそういった知識のない日本などにビジネスターゲットを絞ってくるだろうし(現に番組から受ける印象よりは Degree Mill は既に日本により深く入り込んできている)もうちょっと日本国内向けに強い警告となる内容にしても良かったのではないかと思った。意見を言い出せばまたキリがないので、それは追々書いていこうと思っているけど、とりあえず放送後にどれくらい(日本のウェブ上に)情報が出回ったかちょっとまわってみた。山岸教授の英語サロン:学位工場 (degree mill) のことYeah, People CoMe On Blog! 学位工場900ml-学位工場とりあえずこんなもんかなぁ。それぞれのブログ記事などを読ませて頂いて、ちょっと誤解されてしまっているかもしれないと思ったことは、番組内でとりあげていたのは自分的には「狭義の Degree Mill(学位工場)」と言っているもので、お金を払うだけで学位がもらえるという、ある意味あからさまな学位「工場」なわけだけど、最近日本などに入りこんできているDegree Mill(学位工場)は、コースワークを課すなどしてより「本物っぽく」作られているので要注意ということだ。また、番組内では「アメリカ発」的な表現になっていたが、このアメリカのずさんな学位制度を利用して、日本人が日本人向けにビジネス展開している和製 Degree Mill(学位工場)があることも忘れてはならないと思う。さらにちらちらとウェブ上に上がってきている情報を探してみる。チョックの道草:学位工場小坂英雄の社長日記 Hideo Kosaka's Business Diaryミラクルヤンのカイロ部屋:博士号売ります~猫とヴァイオリンと~Fiddler's muttering雑種の世迷い言:金で買えるものゆもとまさのりのココログ:学位工場650の無味乾燥:学位工場というものがあるらしいExplorer Nobu -Trek (the) World!映画を斬るっ!!(中国への道)中国へ行こう!!:学位工場って??博多っ子の元気通信:学位工場Studio RAIN's diary: Diploma Mill体育会系日記~I want to be a hot man~博士号取得までの日々<二重生活デキルカナ?>う~ん、やはりそれなりの反響はあったみたい、と感心してみたり・・・。色々なブログなどを読ませて頂いての率直な感想は、ほとんどがでもまだ「他山の石でしょう」的だったってことだなぁ。まあ、グレーゾーンなだけに、番組でも具体的な日本の事情までは取り上げていないってのもあると思うが・・・。あと、やはり内容が(ハミルトン大学を除いて)具体的(訴訟などになってしまう可能性もあるのでそれは仕方がないのだが)でなかっただけに「認定校」もDegree mill(学位工場)と疑いはじめてしまった人もいるようで・・・なかなか難しいもんだなぁ・・・。