ハックマナイト
ハックマナイト1.45ct、ミャンマー産サイズ6.9×8.4×4.0mm上から順番に通常時UV照射中変化後なお変化後の色はちょっとあせている状態なのでもっと濃くなります。ほとんど不透明なくらいまでになりますよHACKMANAITEハックマナイト和名:ハックマン石硬度:5.5~6.0分類:ケイ酸塩鉱物晶系:等軸晶系化学組成:Na8Al6Si6O24(Cl,S)2劈開:明瞭比重:2.34屈折率:1.480蛍光:強蛍光条痕:白主な色:白、青、UVにより変色ラピスラズリの構成鉱物の一つ「ソーダライト」の亜種に分類される宝石で、主にブラジル・カナダ・アフガニスタン、ミャンマー、などで得られる宝石です。しかし、ハックマナイトはソーダライトのごく一部に出現するもので、ハックマナイトとして特有の外見上の特徴がなく、簡単な見分けは大変に困難。また他の宝石であるスカポライトとの混同も見られます。宝石質となる結晶の絶対数が少なく、独特の変色性により、世界的にコレクションストーンとして扱われます。ハックマナイトの特徴は『彩りの変化』にあるのですが、ペンライト・スポットライトで変化する一般的な『カラーチェンジ』とは異なり、『紫外線照射環境下』で変色が確認できる宝石です。これは、暗所でハックマナイト本来の彩りとなるものの、太陽光線にふれると彩りが失われるという変色が起こる為、変化を確認する為にブラックライトなどを照射して暗所に置いた状態と同じ環境を必要とします。この変化の状態や度合いによって、大変な稀少価値を与えられる宝石であることと、透明石としては大きな結晶が得られない為、0.05CT程度の小さなカット石でもストーンコレクターに注目を受ける宝石となっています色の変化のメカニズムを簡単に説明すると、ハックマナイトに紫外線をあてると硫黄が原因となり、赤紫色へと変化するのです。詳しく説明するとK.Nassauさんの説明を引用しますが、紫外線放射 S22- ―――――――→ S2-+e- Clを置換することによって形成されたS22-紫外線を照射することによりS2-+e-となる。S2-ホール・センターは400nmを中心に吸収を起こす。また、e-がハロゲン空孔にトラップされるとFセンターを形成し、これが530nm中心に吸収を起こす。 これらの吸収帯のコンビネーションにより、ハックマナイトの赤紫色を生じる。しかし、これらのカラー・センターは不安定で、露光することにより破壊される。すなわち、ハックマナイトの赤紫色は露光することによりドラマチックに退色する。さらに不思議なことに、退色したハックマナイトに紫外線(長波でも短波でもよい)を照射すると、赤紫色が復元される。これらの退色~色の復元の変化は何度でも繰り返される。このような性質は“ファトクロミズム”と呼ばれている。わかったでしょうか?汗俺も理解できれてませんのでそのまま引用させていただきましたなお良質のものは、微量に紫外線の含まれる蛍光灯下や、夏の紫外線の強い時期などでも、僅かな色変化が見られます。物によっては完全に変化するものもありますブルー・ハックマナイト0.95ctビルマ・モゴック産、6.5×6.5×3.8mmそしてこれはハックマナイトの中でちょっと珍しい地色が青いもの通常時の青から照射後は濃い紫・・・というか黒くなりますw最後にハックマナイト0.20ct、アフガニスタン・バダグシャン産5.0×3.5×2.4mm上から順番に通常時、UV照射中蛍光時、変化後の順番見事に透明ですごく薄いピンク色で一見モルガナイトっぽい色合いのこの透明石が、UV照射中は明るい蛍光オレンジイエローに、照射後は薄めのアメジストのような紫色に変化地色透明なハックマでこれほどの変化を見せてくれるのはそうそうないですよねぇこれでノーマル(白)、ブルー、透明の三兄弟がそろいました!