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カテゴリ:神社仏閣・風水
待乳山聖天にお参りした時に、おみくじを引きました。
ここのおみくじは、浅草寺と同じ「元三大師観音籤」(がんざんだいしかんのんせん)です。 天台宗の高僧で中興の祖と言われる元三(912-985年)が、観音様にお祈りし、観音様からお言葉をいただいてつくったと言われます。 江戸時代に解説本ができました。 このおみくじの特徴は、評価が大吉、小吉、吉、半吉、末吉、末小吉、凶の7種類あることと、凶の割合が他の神社仏閣に比べて多いことです。 今年の元旦、待乳山聖天に初詣でした折に、本堂でおみくじを引きました。 ここはおみくじ箱から出てきたクシの番号を見て自分でおみくじを取り出すスタイル。 私がおみくじを取り出すのをながめていた寺男さんは、私が大吉の「1番」を引いたと勘違いして、「1月1日に1番の大吉とは縁起がいいですね」と声を掛けてくれました。 しかし私が引いたのは「1番」などではなく、3番の「凶」。引き出しが近かったので見誤ったのでしょう。 私は「実は『1番』じゃあないんです」と答えると、事情を察した寺男さんはやや気まずそうにしながら、「そのうちいいことがありますよ」と、慰めにならない慰めの言葉を発してくれたのでした。 今回はその雪辱戦というわけではありませんが、久しぶりに勇んで引いたおみくじ。 ガシャガシャとおみくじ箱を何度も振って、出てきたクシは77番。「ラッキーセブンが2つ。縁起がいいぞ」と思い、77番の引き出しから取り出したおみくじは、またしても「凶」。 仏教のおみくじに西洋の「ラッキーセブン」は関係ないのでした。 77番は要するに「滞ることが重なって、とかくらちが明かない」という内容です。 願望叶い難し、病人覚束なし、待ち人来たらず、嫁取り婿取り悪し…など散々です。 今回は寺男さんに見られることもなく、と言って境内に結んで帰るのも能がないので、持ち帰りました。 「凶」を引いたものの、今年は特に悪いことは起きていなません。気を緩めず、今回の「凶」をさらに戒めとしましょう。 吉凶にかかわらず、寺院に置いてある解説本を読むと、いろいろ示唆に富み、勉強になります。 「凶」を引いた時は、利き腕でない方の腕を使って、境内に結んで帰るといいそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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