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Hic Rhodus, hic saltus.

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2006.05.18
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東西南向きのコの字型のマンションを購入する際に思ったことは、なぜ北向きのリビングがないのか?ということ。まあ、常識的には南向きがいちばん良いと思われがちですが、南向きでは部屋から見える景色は逆光となり、必ずしも美しいとはいえません。我が家の場合は、南側に古刹と門前街が、北側には吊り橋とその奥に郊外の市街地が広がります。したがって、北側を見ながら生活するというのもひとつの選択肢ではあったのです。結局は、無難に南向きの部屋を選択し、リビングからは五重塔を見て暮らしていますが、北側の書斎から見える川辺の風景もお気に入り。

とはいえ、北面の部屋は冬場は寒いのも事実。南面のリビングとそれに続く和室は、厳冬期でも暖房なしで最低温度が18度程度にしか下がりませんから、ほとんど暖房を必要としません。それに対して北面の部屋は15度を大きく下まわり、暖房なしでの生活は考えられません。したがって、日本人の南向き信仰とでもいうべき南面家屋への強い思い入れが誕生したのでしょうが、それは北半球に属するからでもあります。家屋の間取りは、その地域に適した暮らしと密接にかかわっているはずですから、地理学的な、あるいは文化人類学的な考察も可能となりそうです。
「間取り」の世界地図
このような視点を持って、日本家屋の間取りの変遷を時代を追って紹介するとともに、そこから読み取れる日本人の生活意識にも触れているのが、服部岑生の『「間取り」の世界地図』(青春新書)です。前半は日本家屋に焦点が絞られていますが、終盤では世界の家屋にも触れられており、サブタイトルに示された「暮らしの智恵としきたり」についても言及されています。ただし、どちらかというと間取りと生活の紹介に力点を置いた軽い読物と言えるでしょう。

『「間取り」の世界地図』(青春新書)





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最終更新日  2006.05.18 23:57:16



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