土砂崩れで思ったこと
先週末。普段連絡のない従兄弟から電話。一時間の時間差でその兄から電話。あ、叔母に何かあったな・・・100%確信して電話をしてみたら違う。叔母は元気。じゃあ何よ?・・・土砂崩れの報告。岡山出張中なのですぐに様子を見に行く。道路が川になっていて。テレビ局と新聞社が来ていた。町内二軒が被害。そのうちの一件がうちの親戚だった。家には叔母と従兄弟。長男は大阪に住んでいる。大雨の中、地区の住民が土嚢を積む。しかし。ほぼ老人。聞けば、指揮しているのは89歳の長老。こりゃ、いかん。一旦広島に帰って。週末、小雨の中、土砂撤去の手伝い。裏の家に土砂直撃。親戚の家は泥水流入。周りは土砂に埋まり、水路も埋まっているので水路から土砂を取り出す作業。結論から言うと・・・ほぼ爺さん婆さん。若い人がいない。そんな15軒の集落。大阪から長男も来たけど、消防団も数人来たけど。70代後半が主力という、果てしない作業だった。翌日には消防団が増員されたみたいだけど、爺様婆様をあんなに動かしたらいけない。災害が起こって、いつも思うけど。政治家、動こうよ。町長、あんた、この集落に住んでるのなら、土嚢袋リレーしようよ。それが無理なら町のホームページやSNSでボランティア募れよ。長老が困っていても消防団員2人かよ。自衛隊要請しろとは言わないけど、持ってるネットワーク、こんな時こそ使おうよ。売名でいい。政党も動けよ。町議、県議、スコップ持って来てみろよ。黙っていても住民は来月の選挙に一票入れるだろう。NHKも来てたから、知らなかったはないだろ。それでも選挙活動の規定が厳しいなら、飲み水と食料は持参して土砂運ぼうよ。人は正直だから感謝すると思う。実際に動ける人間は政治家になってもいい。大阪や広島から来ないと水路の土砂が撤去できないなんてね。町長として恥ずかしくないのですかまぁ、終わりましたけどね。俺も爺様たちもクタクタで休憩。「ところでアンタ、何処の人なん?」今さら・・・(笑)一人の爺様から聞かれ、説明をしたらうちの母親を知っていた爺様。どちららしても、高齢者集落です。これ、ここだけの問題では無いんだろうと思った。自分や身内が土砂崩れに遭う確率。かなり少ないだろう。親戚の家は住めるけど、裏の家はもう住めないらしい。どんな立派な日本家屋でも、終わりはあっけない。そして切ない。