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さゆりは高校時代からの仲のいい友人です。 先日彼女と電話で話していたらこんな話をされました。 「プログラミングスクールって知ってる?」 教育熱心なさゆりは、自分の子供たちを受験対策で有名な塾に通わせています。 そのさゆりが言うのだから、子供の教育に関連することなのでしょう。 「話には聞いたことあるくらいかな」私は答えました。 「子供に論理的思考を身につけさせられるらしいのよ」論理的思考… どんなものなんだろうか。 「それは、子供が通うの?難しくないの?」さゆりは答えました。 今ひとつ胡散臭いような気がしてしまう私は古い人間なんでしょうか。 さゆりだって、元はコンピュータとかを軽々と使いこなすようなタイプの女性ではありません。 SNSも、何回誘っても「みんなに見てもらうようなことなんか何にもないからいいわ」なんて言うのです。 そんな彼女が自分の子供たちにプログラミングを勉強させようとしているのです。 「実は、子供と一緒に私も体験してきたんだ」 「ええ?何をしてきたの?」 「なんかね、子供用のプログラミングソフトみたいなのを使って、簡単なゲームを作るの」 「へー。うまくできたの?」 「そんな先生のお手本みたいなのはできないけど、一応動いてたから成功したみたい。」 あのさゆりが、プログラミングスクールを自ら進んで体験し、うまくいった体験まで私に話してくるのです。 「全然知識なくてもできるもんなの」「子供むけの簡単なソフトを使うのよ」私にはまだ理解できないけど、さゆりたち親子が、全く心得のないプログラミングスクールに夢中になっているのは間違いないようです。 「ねえ、今度一緒に体験しに行こうよ」 「えっ、私はいいよ…」 「そう言わないでさ、今度からプログラミングが小学校の必修科目になるんだよ」 「えっ、そうなの?」 「知らないの?先取りして勉強しとくといいよ」 そう言うとさゆりは、「じゃあ来週水曜に私とプログラミングスクール体験ね。予約しとくね」 と、素早く段取りして電話を切ってしまいました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018.12.06 17:00:57
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