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カテゴリ:自分との出会いを求めて
◆言葉の魔球◆ 監修:栗山英樹 発行:出版芸術社 内容はすなわち、野球人(プロ野球選手に限らず)が吐いた名・迷言集。 野球好きな人間は勿論楽しめるが、そうじゃない人にも是非読んで欲しい。 人生の道しるべになる言葉が、この本のどこかに必ずある。 経営者は『監督稼業』コーナーを読まれたし。 こんなに頑張ってるのに認めてもらえないといじけてる人は『特打・特守──努力』コーナーだ。 人生の壁に突き当たったら『ゲームセット=プレイボール』コーナーを読めばいい。 野球が好きで観に行く人なら、「お言葉ですが!」と反論したくなった次の瞬間にハッと真意に気づいて「考えが浅うございましたっ」と謝りたくなるような深い言葉もあり。 プーーーーーーーーッ! …と素直に噴出しちゃうような、本人は大真面目なんだけど“迷”言になっちゃってる言葉もあり。 ちゃば個人的には、『特打・特守──努力』コーナーに私の持論と同じことを仰ってる方がいて、誰かと思ったら私の人生最初のスーパーヒーロー王貞治だったのがむちゃくちゃ嬉しい。 もしかしたら、王さんのこの言葉をどこかで聞いて、それが私の中に残っていて、受け売りなのを忘れて自分自身の持論だと思ってるだけかも知れないけど、それでもいい。 王さんの打撃フォームの挿絵つきで1ページまるごとだから、このページコピーして壁に貼っとこうかな、自戒も込めて。 人は大人になれば、必ず何らかの仕事のプロにならなければいけない。 この本に掲載された言葉たちには、野球以外のプロフェッショナリズムに通ずる名言も数多い。 勿論、「ああ~、言ってた言ってたこんなこと!」「へぇ~、あの人がこんなこと言ってたんだ~」という、野球好きならではの楽しみ方も出来る。 野球好きじゃない人がこれを読んで「野球ってちょっと面白そう」と思ってくれれば万々歳だが、別にそこまで望まない。野球人たちが放つ元気と勇気の魔球を、1球でも受け止めて貰えればそれでいい。 買って座右の書にして欲しいのは山々だが、本なんて買ってる余裕ない、という方は地域の図書館にリクエストして入れて貰ってでも読んで欲しい。 底の浅い“癒し”に甘えていては踏み出せない人生の上り坂を、ぐいぐい上っていく勇気と力を得られることと思う。 久し振りにページがとれるまで繰り返し読み返す本に出会った。 今日の私はラッキーだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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