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カテゴリ:自分との出会いを求めて
時間はたっぷりあるし、運動不足解消もしたいし、うっかり腰につけてしまった皮下脂肪を早いうちに撲滅しなければ夏場になってから困るので徒歩で(勿論ウェイト巻いて)GO。 歩いていると色々面白い風景に出くわす。 例えば、橋の欄干の上に積もった雪が、自らの重みで前に張り出して来るとこんな感じになる。
なんかリーゼントみたい。なので『番長』。(安易な…) 少し歩いて、信号待ちをしている間、あまりにも見慣れた風景だから何も感じなかったけどよくよく考えたら迷惑な話、な、交差点の雪山。
これ、歩行者が渡りにくいだけじゃなくて、交差点の見通しがきかなくて車同士も危ないんじゃないの? そんな雪山のどてっぱらに、小さな雪だるまを作って埋め込んでみたら、磨崖仏みたいになった。
別に捨てちゃいけないものを混ぜ込んだわけじゃないからそのままほったらかして来たけど、見つけた人はどう思うかなー。 少なくとも三十路シングル女が作ったものとは思うまい。 途中のショッピングセンターでちょっと休憩して、更に歩く。 通り道には日本3大がっかりの1つ、時計台。 観光客があんまり見ないアングルからの時計台は、さすが3大がっかりのひとつと言わざるを得ない。 …っていうか期待しないで来て下さい、道外からの観光客の方。期待しないで来ればそこそこ満足できますから。 というわけで、丸井に到着。 チケットは1200円、ちょっと高いなー、と思いつつだったが、なんのなんの、なかなか観応えのある展示だった。全部観るのに1時間ぐらいかかったもの。 ヒンドゥー教でも仏教でも何でも受け入れた、という経緯は、神仏もキリスト教もごっちゃまぜで共存している日本とちょっと似ている。 展示されているものの殆どは、主に砂岩で作られた神仏像。そのいずれもが穏やかな顔をしている。 当時の彫刻師は、悪者にあたるキャラクターでさえも、残忍さを前面に押し出した表現をすることは避けたという。 穏やかな毎日を願い、穏やかな笑みを湛えた像を刻んで生活を見守って貰っていたのも人間。 それらの美しい神仏像を、考えもなしに破壊してただの瓦礫にしてしまったのも人間。 優しげにも哀しげにも寂しげにも見える笑顔の神仏像の中で時を過ごし、人の営みの功罪を思った。 いい展示だわ。 でも思ったのは、そんな真面目なことばかりじゃなくて。 展示の最後の方の、仏陀像の顔… あ、青木宣親に似てる… いや、マジですってば。 ※『大アンコールワット展』は札幌での会期終了後、小倉・仙台・金沢・大阪にて順次開催するようです。興味ある方はどうぞ~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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