それを初めて見たのは、2、3年前。札幌の東急ハンズでだった。
小さなガラス瓶に収められた小さな骨格標本らしきものは、最初本物とは思えなかった。
色ガラスか、アクリルのようなもので造形された人工物ではないかと思った。
でも、違う。
自然の造形であるからこそのいびつさがあり、かつて命を宿していた、そして死というターニングポイントを通過したものしか持ち得ない、どこか壮絶な美しさをまとっていた。
非売品かと思ったら、しっかり値札がついていた。
ちょっと手の出ない数のゼロが並んでいた。
せめて写真集ぐらいは、と思っていたら、今日、紀伊国屋でこの本を見つけた。
それによると、この標本は特殊な薬品につけることで「筋肉を透明化し、軟骨を青く、硬骨を赤く染色する」という、骨格研究の手法(帯より)なのだろうだ。
筋肉を取り除くわけではないから、小さな生き物の細い骨も損なうことなく観察できる手法なのだそう。
改めて観て、やはり美しい。
でも「怖い」と感じる人もいるかもしれない。
興味あるかたは
作者さんのホームページへどうぞ。
アクセスする度に背景が変わって面白い…ていうか作者さん一回り年下だったorz