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カテゴリ:日々のつれづれに
冬なので、本をよく読みます。
っていうか、正月休みに本買いすぎました。 紀伊国屋のポイントカードは、ある1か月間の購入額が税抜で1万円を超えると翌月はゴールド会員ということになり、通常税抜100円に1ポイントのところ、2ポイントもらえる。 あと誕生月にも1点余計にポイントがもらえる。 昨年11月、スタローン熱に浮かされてロッキー等のDVDを大人買いするなどしたため、12月はゴールド会員になっていた。 更に誕生月のポイント加算もあったので、通常の3倍のポイントがもらえてお得。 ってことで、せっかくだから…とここぞとばかりに欲しかった本や新刊本を調子こいて買ってしまい… どんどん買ってどんどん読んでたんだけど、今まだ読み終えられていない本が4冊。 1冊はかばんに入れて通勤等公共交通機関に乗っている間に、あと3冊は自宅でローテーションで読んでいる。 どの本も細かく章分けされているというか、ちょっとずつ読める本なのでこういうことができるんだけど、一度読み始めたら途中でやめられなくなるような長編小説だったらこうはいかないだろう。 持ち歩いて読んでいるのは、元ベイスターズ投手中野渡進の本。 『4522敗の記憶』を読んだときにも思ったけど、ベイスターズは選手も裏方さんもファン仲間のみんなも素晴らしいけど、肝心のフロントがクソなんだよねー。 一昨年、昨年と5位にはなったけど、その前までのぶっちぎり最下位を誰にも追いつけないスピードで突っ走ってた頃は、9割がた本気で「ベイスターズのフロントは、チームが優勝したら選手の年俸を上げないといけなくなるから、わざと選手や裏方さんのモチベーションを下げる方向でいろんなことを決めているんじゃないか」と思っていた。 当たらずとも遠からじ…だったのかもと、苦い思いがぬぐえない。 私が自分自身がチビだから、どうしても体格的に恵まれていない選手がデカい選手を抑えてのし上がっていくのを見るのが好きだ。 なので、192cmの中野渡にはあまり注目してなかったというのが正直なところなんだけど、それでもクビになった時に「は?」と思ったのは覚えている。 誰か連れてってくれるなら、もつ鍋『わたり』にはちょっと行ってみたい。 そもそもここまで43年1か月の人生の中で、もつ鍋というものを食べたことが一度もないのだけれど。 自宅で読んでいて、もうすぐ読み終われそうなのがこれ。 早川いくをと宮田珠己が、今私の中で双璧です。 読みやすいし、価値観の芯棒が同じ材質でできてる感じがするの。自分もだけど。 この、全編通してうんこについてのうんちくが書かれた本を、晩飯の支度をしながら数ページずつ読むのが最近のお気に入り。 人間なんて大したことねぇな、と思える一冊です。 晩飯を済ませて後片付けも終え、メールチェックとかネットゲームのログインボーナスをもらうとかそういうネット関係の雑多な用事を済ませ、寝る前にウヰスキーをラッパ飲みしながらリラックスして読むのは、学生時代の文芸部の友達に話したら「今更?」と言われそうなこれ。 中野渡の本を買う前に持ち歩いて読んでいた、町山智浩の『教科書に載ってないUSA語録』の中に出てきて、なんか気になったので探して買ったもの。 この町山さんも価値観の芯棒の材質が同じ系…ちなみに町山さんを知ったきっかけはやっぱりスタローン。影響受け過ぎだ。 もう一冊の読みかけは、日本野鳥の会の会報に『鳥類学者、語るに落ちる』というタイトルの連載をもっている川上和人氏の著書。 この本は前々から気になって気になって仕方なかったんだけど、文庫本にはならなそうだなーと諦めていた。 それとまた別に、野鳥の会の会報の中で一番楽しみにしている『鳥類学者、語るに落ちる』。 これがまた語り口が軽妙でスルスル読めて、やっぱり芯棒の材質が同じな感じ。 ある日、ぶらぶらと街歩きしている途中にジュンク堂の検索機に『川上和人』と打ち込んで検索実行ボタンを押してみたら、前々から気になっていたこの本がHITした。 これをジュンク堂ではなく、紀伊国屋で探して買えばポイントが3倍つく。このタイミングでこの事実に行き当たったのは運命だから、買おう。と決断した次第。 まだ序盤しか読めてないけど、面白いのは間違いない。 結局、私にとって面白い、ストレスいっぱいの仕事で心身をすり減らして稼いだお金をはたいてでも買って読みたいと思う本って、どこか根底に流れるものが共通している気がする。 なんかこう、「結局人間なんて生物としては大したことないよね」みたいな。 ハダカデバネズミがグロテスクなら、人間だってグロテスクだ。しなやかな毛皮もなければ、美しい光沢を帯び、脂っ気がなくても水をはじいて体温の低下を防ぐ羽毛もない。 むき出しの皮膚は、そこらへんの植物のちょっとしたトゲにひっかけただけで切り裂かれ、出血する。下手したらそこから命に関わるような感染症になったりもする。 人間とはなんと脆弱で劣等な生物であることか。 以前、あるネット掲示板で、「食物連鎖の頂点である人間」という記述を見かけたことがある。 こういう愚かな人間が、他の生物に迷惑かけまくっているんだよなぁ、とつくづく思い知らされた次第。 人間が食物連鎖の頂点だと思うなら、すっぽんぽんで腹ペコのグリズリーの目の前に我が身を投げ出してみろ、っつうの。 賢明であるか愚鈍であるかは、学歴やら何やらに左右されるものではない。 己の力量を正しく理解しているかどうか、それだけが指標となる筈だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015/01/06 10:16:19 PM
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