旧・茶々吉24時-着物と歌劇とわんにゃんと-

2011/10/19(水)21:00

マーティ 星になる

不思議な話(30)

今日は不思議なことがありました。 出かけようと、玄関で靴を履いた瞬間に (正確に言うと右足を靴に入れた途端) 「マーティ」という言葉が頭に浮かんだのです。 あれ?と思いました。 マーティというのは、私の友だち宅の わんこの名前。 ミニチュアダックスフントの男の子です。 17歳というご長寿犬で、今年の厳しい暑さに体調をくずし 友達はとても心配していました。 そのマーティの名前を、何の脈絡もなく思い出したので もしかして…と悲しい予感がしました。 そして出かけてみると、友達が私の顔を見るなり 何か話したそうにしているんです。 ところが私、仕事の都合でなかなか話が出来ない…。 やっと余裕が出来た時に、友人が言いました。 「彼、行っちゃったの」 あああ、やっぱり?! 思わず、玄関で突然「マーティ」という名前が 浮かんだことを話したら 「きっとマーティがママの(友人の)話を聞いてあげてって 言いに行ってくれたんだ」 そうかも…。 マーティが亡くなったのは、今日ではなく 土曜日のことだったそうです。 寝たきりになっていたのに、その日に限って マーティは起き上がろうとしたそうです。 友達が膝の上に抱きあげたとたん 急に息遣いが荒くなり、最期を予感した友達は 「神様、この子はとても良い子だったんです。 だから最期は苦しませないでください」って祈ったら 願いどおり、穏やかな息に変わり、 呼吸の間隔がどんどん長くなって いつが最期の息だったのか 気がつかないくらい安らかに旅だって行ったんですって。 しかも、土曜日だったので 遠くに住んでいる家族も戻ってきて、 日曜日、家族全員でお葬式を出せたそうです。 思わず「良かったね、良かったね」と言ってしまいました。 でも友人は言うのです。 「もうマーティが長くないことがわかって、 内心、平日に亡くなると困っちゃうな、なんて思ってたの。 それをマーティはわかったのかもしれない。 そして皆でお見送りが出来るように 週末に亡くなった気がするの」 うむ…それは否定できない。 我が家に半年だけいた白猫のテンちゃんも 獣医さんに安楽死を遠回しに勧められたものの 決断できずに家に連れて帰って来たその日に亡くなったものね。 私たちに「つらい決断をしなくていいよ」って言うみたいに。 しかも、息を引き取る瞬間、家族全員(わんにゃん含む)が そばにいられたし、翌日はお休みの日で、 夫婦で動物霊園に行ってお別れが出来たんだもの。 マーティも、自分が旅だつ時を選んだのかもね。 マーティ自身もママのお膝の上で亡くなって幸せだったと思うな。 息が弱くなるマーティに向かって友達は 「いやかも知れないけど、今度は人間に生まれておいでね。 ありがとう!ありがとう!」って話しかけたんですって。 あー。泣ける。 私もテンちゃんが亡くなる前に 「テンちゃん、今度生まれ変わるときは 健康な子に生まれておいでね。 そしてママの前に来るんだよ。 どんな姿(どんな動物)に生まれ変わっても ママはきっとテンちゃんを見分けることができるよ」って 言ったのだった。 テンちゃんはまだ私の前に現れないけれど… マーティの名前は映画「バック・トゥー・ザ・フューチャー」から 頂いたんですって。 それを聞いたペットの葬儀社の担当さんは言ったそうですヨ。 「じゃあ、また再会できますね!」 って。 友達はマーティのことを 「彼ほど私を愛してくれた男はいない」と断言しています。 ってことは、もしマーティが人間に生まれ変わってきたら 絶対再婚するな、二人は。 私、ついつい言っちゃった。 「マーティに早く生まれ変わってもらわないと 『60歳年下婚』とかに なっちゃうよ」 友人「良いねぇ。きっと脚は短いけどハンサムだと思うよ」 私「じゃ、結婚式には絶対呼んでよ」。 (うーむ。どんな悲しい話にもオチをつけて笑おうとする 私たちって典型的な関西人よね) 最後は真面目に締めくくろう。 マーティ、よく頑張って長生きしたね。 ちょっと休憩したら、マーティママのお願いを聞いて 人間に生まれてくるんだよ。 それから私からのお願い。 もし、今いる場所でテンちゃんにあったら よろしく伝えてね。 【おまけ】 乃南アサの小説に、愛犬が今度は猫に生まれ変わって 自分の前に現れるという話があります。 以前、ブログで紹介していますので 良かったら読んでくださいね。 2007年7月10日 乃南アサ「二十四時間」読了 【送料無料】二十四時間 今日の日記を気に入って下さったら ↓ポチっとクリックお願いします。

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る