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旧・茶々吉24時-着物と歌劇とわんにゃんと-

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2012.10.11
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カテゴリ:読書
百田尚樹の「影法師」を読み終えました。


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「影法師」は江戸時代、茅島藩八万石が舞台の時代小説です。
茅島藩では藩士が上士、中士、下士の三つに分けられていました。
主な登場人物は下士の子ども 戸田勘一、
中士の子ども 磯貝彦四郎、葛原虎之丞、中村信左、飯田源次郎。
藩校に通う5人の少年の成長譚のようで
まるで日本版「スタンドバイミー」(スティーブン・キング)だなと
思いました。

ところがそれよりもっと複雑な問題を抱えていました。
それは自分の才能だけではどうにもならない身分制度。
上士、中士、下士という区分に加えて
武家において長男と、次男以下の男子とでは
まったく条件が違うのです。
文武いずれかに秀でて、他家に養子に入らなければ
結婚もできず、家で下男のように過ごすしかない二男以下…。

それが、筆頭家老までに上り詰める勘一と
落ちぶれて亡くなってしまう彦四郎という
明暗を分ける一因となっているのでした。

でも、読み進むにつれて
頭脳明晰で剣の達人、皆に好かれていた彦四郎が
そのような運命をたどることになった理由には
身分という条件に加えて
彦四郎自身の固い意志があったことが
徐々に明らかになっていきます。

最後の数ページ…
私はうっかりとバスの中で読んでしまい
奥歯を噛みしめて泣くのをこらえたのでした。
いやまったく、家で読んでいたら多分
声をあげて泣いていたことでしょう。
主人公の勘一が両手を地面について
吠えるように泣いたのと同じように。

タイトル「影法師」。
この物語の主人公は、ぱっと見は勘一であるかに見えて
実は彦四郎であることをを意味しているのだと思いました。
もちろん彦四郎がある人を守るといった約束を守るために
とった行動も意味します。
彦四郎は、2人の人に約束をし、
みごとにそれを果たすのでした。


愛とはなんだろう。 人間の愛とは…。
身を引くことがただひとつの愛の証…。
人間にはそんな愛もあったのだとは…。
人間であればこそ…そんな愛も…。


このセリフは「ベルサイユのばら」のオスカルが、
立ち去るジェローデルの背中に向けてつぶやいたものですが
「影法師」を読み終わったときに
思い出されてなりませんでした。

友情、淡い恋、政治、陰謀などなど
さまざまな要素がおりまぜられていて
最後までノンストップで読むことができた「影法師」。
お勧め度は★★★★☆。

時代物好きさんには特にお勧めです。

【おまけ】
勘一、彦四郎だけでなく、
虎之丞ほかの成長にも心あたたまりました。

それから巻末袋とじになっている部分は
「小説現代」に連載時は終章だったのを
単行本発行時に未収録にしたそうです。
確かに、外して正解。
わかりやすいし「そうだと思っていたよ」という内容だったけれど
それを外したほうが、あれこれと読者が思いをはせる余地が残されて
いっそう深い感動を味わえると思いました。



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最終更新日  2012.10.11 23:07:55
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