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カテゴリ:宝塚
本日しつこくも3回目の更新。
何度も来てくださっている方、ありがとうございます。 私はこのところ、各公演観劇は1回、 プログラムは原則買わない(増えて保管に困るから)主義です。 舞台を見ての感想で、設定などに誤解などがあったらゴメンナサイ。 さて、まずは「Shall We ダンス?」。 原作は言わずと知れた 周防正行監督の 原作・脚本・監督の映画「Shall we ダンス?」です。 映画館で見ました。 平凡なサラリーマンが、通勤電車の窓からいつも見上げていた ダンス教室の窓辺に佇む美女。 気になる美女がきっかけとなり、 非日常の扉が開き「ダンス」の魅力に目覚める主人公… 役所広司主演、軽いタッチの、楽しくて夢があるしゃれた映画でした。 リチャード・ギア主演でリメイクもされました。 私はハリウッド版を見ていないのですが 宝塚版は主人公の国籍や状況をハリウッド版に準じたのだと思います。 かつて石坂洋二郎原作「陽のあたる坂道」も 「丘の上のジョニー」になったくらいですから これはいつものことです。 正直な感想をひとことで言わせていただくと 「この作品を宝塚歌劇で上演する必要があったのだろうか」です。 私は周防正行監督の「Shall we ダンス?」は大好き。 そして今日見た雪組「Shall we ダンス?」も どこと言って非のない、良い作品に仕上がっていると思いました。 が! ときめいた?と聞かれたら「いえ、全然ときめきませんでした」と 言うしかありません。 雪組トップスター壮一帆さん、綺麗なんですよ。 (今回ポスターの壮さんがいつも以上にカッコ良いと思った) ただね、この役は「平凡なサラリーマン」、いやもっというなら 「平凡な中年サラリーマン」なんです。 妻がいて「ジューサー買ってもいいかしら?」「良いと思うよ」なんて フツーの、どこの家庭でも交わされるような会話があり、 娘(中学生か高校生に見えた)もいる。 宝塚歌劇には珍しいくらい、生活感のあるシチュエーション。 宝塚歌劇に生活感、そんなもんイランのですわ。 くしくも今週の火曜日、ストレッチの場で話題になったように 銃弾でハチの巣になっているはずのアンドレが、 それでも立ち上がり 視力を失っているはずの目でオスカルの姿を追い求め、 歌まで歌っちゃうのが宝塚。 普通に考えたら「そんなアホな!」「ありえない!」と叫びそうな状況でも そこに夢やロマンがあればそれでOK、それがタカラヅカじゃないですか。 それなのに、ああ、それなのに、それなのに。 この作品には人間の生きざまとしての夢やロマンはあるけれど 宝塚歌劇の必須アイテム、ラブロマンスが欠けているのよ。 トップスターとトップ娘役の純愛、悲恋、はたまた禁じられた恋etc. それがこの作品にはまーったくないのでありますよ。 ちょっと倦怠期にさしかかっていそうな夫婦… そんなもの、トップスターとトップ娘役がしてどうする! 百歩譲って、どちらかが道ならぬ恋に身を焼く展開でもあれば 胸がキュンとするセリフや歌、ダンス、ラブシーンも可能でしょうけど ダンス教室の先生への思いも、恋愛までには至らない。 全編通して愛のささやきがない宝塚歌劇なんて。 もちろん作品自体はとてもいい、しゃれた作品なので 満足感がないわけじゃないのです。 なのだけれども、胸のときめきがなかったのが 物足りないのよ、アタシはっ! そんな中、一番おいしいところを持って行ったのは ドニー・カーティス役の夢乃聖夏。 映画版では竹中直人がやっていた役です。 おそらく夢乃さんがやるんだろうなと思っ通りのキャスティング、 よく似合っていました。 夢乃さんが登場するたびに そこかしこでクスクス笑いが。 きっと演じていても気持ちいいだろうなと思います。 今回、若手の彩凪翔がものすごく目立つなあと思ったら。 後で、休演中のまっつ(未涼亜希)の代役と判明。 なるほど。 それから、個人的に宙組時代から注目している大ちゃん(鳳翔大)演じる 大きい体を持て余す、めちゃくちゃ不器用なジャンも 特徴があって良い役でした。 ダンスの先生は男役2番手のチギちゃん(早霧せいな)。 チギちゃん、ますます痩せています。 美しい人が痩せすぎると、角度によって老けて見えるので 贅沢な心配だと思うけど、もうちょっと太って良いと思うんですよ。 役自体は設定自体が硬質な感じのする女性なので あっていたと思います。 今回の配役で私が一番好きだったのは探偵のクリストファー。 ウィットにとんだせりふがいっぱいだけど それを気負いなく淡々と語る役。 演じていた奏乃はるとは口跡が良くて セリフひと言ひと言が全部活字に変換されて脳に届きました。 素晴らしい。 反対に、これはちょっと…と思ったのは歌。 壮さん以外、歌詞をちゃんと聞き取れる人がほとんどいませんでした。 残念。 驚いたのは舞台の転換。 イルミネーション (もしかしたらプロジェクションマッピングというヤツかも)を うまく使っていて 電車がホームに入って来るシーンなどは 思わず客席がどよめくくらい 本物っぽく見えました。 宝塚もハイテクになったものです。 休憩をはさんで「CONGRATULATIONS 宝塚!!」 来年100周年を迎える宝塚歌劇を大いに盛り上げ讃えるショー。 宝塚歌劇99年の中で歌われた名曲メドレーなども盛り込まれいていました。 また、今年最後の大劇場公演であり、 クリスマスや年末を意識してでしょう ベートーベンの第9や、ゴスペル、 ルミナリエを思わせる電飾など季節感満載でした。 大人数の客席降りも2度あり、19列とは言え 通路横の席だった私は、数人のスターさんにハイタッチしてもらえて 嬉しかったです。 どの場面も綺麗だし、そこそこ楽しかったけど 何か物足りないと思わせるのは お芝居の時と同じ、歌。 なぜこんなに物足りないんだろうと思ったら そうよ、エエ声の歌うまさん、 まっつ(未涼亜希)が休演しているのだった!! あーそうだったのかと深く納得。 歌が歌えてセリフの通るまっつがいるといないでは こうも違うのかと びっくりしました。 まっつは怪我だそうですね。 無理はしてほしくないけれど ぜひ治して東京公演から参加できますように。 【おまけ】 ショーで強烈に印象に残ったのは 大ちゃんの だるま姿(脚長すぎるでしょ!!)と チギちゃんがロックスター (ジーザス・クライスト・スーパースター?)として歌うシーン。 ノリの良いイントロに続くチギちゃんの歌を聞いて 「あれ?この歌詞はもしかして…」 帰宅してから確かめました。 やっぱりゴールデンボンバーの「抱きしめてシュヴァルツ」でした。 この曲好きっ。 大ヒットした「女々しくて」はすでに私のカラオケ持ち歌だけど これも練習して、忘年会(2次会)で歌ってみたいワ。 あと1カ月もあれば十分ね。ふっふっふ。 ただ私、この歌のイントロを聞くと どうしても 「I CAN BE」(米米CLUB)か 「モノクローム・ヴィーナス」(池田聡よりAcid Black Cherryのカバー)を 歌いたくなるんです。似てません? ●I CAN BE ●モノクローム・ヴィーナス もし今日の日記を気に入ってくださったなら ↓ ポチッとクリックお願いします。 人気ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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