テーマ:妊婦さん集まれ~!!(4771)
カテゴリ:健康
上手く日本語に訳せないけど、なんとか分かりやすく学んだことをちょこっと書いてみようと思いますので、お付き合いを。
昨日参加した会議は「胎児期アルコールスペクトル障害」(Fetal Alcohol Spectrum Disorders、FASD)についてでした。 この会議はオハイオ州初の「胎児期アルコールスペクトル障害」の会議でこの分野で有名な専門家からのお話を聞くことができました。 今までの私の知識で、胎児へのアルコールの影響といえば「お酒は悪い」「まぁ、ワイングラス一杯なら大丈夫」ぐらいのものでしたがこの会議に参加して専門家のお話を聞いた後は知識が深まりました。 オハイオ州の発達障害者組織がHPで薦めていて、参加料もすごく安い!という理由で参加したんですが、州知事と奥さん(プラス、多数のボディーガード)が参加するほどの画期的な会議だったのにはおどろきました。州がお金を出していたので安かったのでしょう(笑)それくらい、オハイオにとっては大切な会議だったのです。 この会議のプロパガンダは「FASDをもった子供をなくそう!」で、州全体でどう予防するかや、民間教育の問題/対策、早期発見の手段、リサーチ情報のシェアなどの発表が目的でした。 あ、早く内容に入れって? はいはい。 まず、「胎児期アルコールスペクトル障害 FASD」はアルコールが胎児にもたらした障害うんぬんを意味する言葉で、障害全体を意味するため「診断名称」ではありません。 このFASDのなかで、「胎児期アルコール症候群FAS」とか「胎児アルコール症奇形」など他いろいろ分かれています。 FASDは診断が難しく、診断されるのが遅れる場合が多いそうです。 胎児アルコール症候群の「顔の特徴」(例:薄い上唇、離れた目、など)が現れるのはFASをもった子供全体のうちわずか20%。なかなか見た目では判断できないのです。見た目は普通でものちに障害がいろいろとでてくるのでその時点で診断されることが多いらしいです。 わたしの仕事関係の情報を書きますと、 FASDの影響をうけた生徒には多々問題が起こります。 学習障害、記憶問題、社交性の問題、情報の整理(脳内)問題、理解力問題、感覚問題、集中力問題、行動問題などなどを含めた障害があります。 なかには違法を犯したり(わざとではなく、正しい判断ができないため、) いわれたことをそのまま受け取ったりするので社会的に適切ではないとレッテルをはられたりと問題がでてきます。 ある研究では「FASをもった子供でADHDの診断も受けた子(ダブル診断)」は研究対象になった子供のうちの、「67%」。 とっても確率が高いです。(注:薬治療はADHDだけを持った子供と違うので、同じ薬治療をすると問題が起きる。。とすると診断を誤ると大変なことになりますね。) FASは体のミッドライン問題の影響(心臓、腎臓などの器官など)を及ぼすこともあり、心臓の問題、腎臓の問題がおこる場合もあります。(訳がうまくできない、ごめんなさい) そこで、FASDに関する10の事実。 1.アルコールはどんな量でも安全じゃない。 2.妊娠中にアルコールを取ると健康な赤ちゃんが生まれる妨げになる。 3.FASは知能障害を起こす。 4.FASを持った子供は学校で学習障害や行動障害を見せる。 5.授乳中にアルコールを摂取しても胎児に影響がある。 6.妊娠中にアルコールを摂取した母親から生まれた子は「普通」に見えても脳に影響がある場合がある。 7.男性がアルコールを摂取すると精子にダメージが起こり、女性の妊娠が難しくなる。 8.FASを持った子供は大きくなってもFAS(それによる障害)を持ち続ける。 9.妊娠中はお医者さんが「安全」とみなしたものだけ安全。 10.アルコールの摂取は妊娠中いつやめても遅すぎることはない。 (日本語訳難しいな。。) こどもが一生その障害をもって生きていきます。そのことを考えると、自分のひと時の快楽でお酒をのむか、それとも生まれてくるこどもの一生を考えてお酒を飲まないか、選択はおかあさんにかかっています。 Not Another Drop. 久しぶりにまじめなことを書いたちゃこでした。 注:ここではアルコール依存症、それにまつわる精神問題、家庭問題、環境問題、社会問題はあえて書きませんでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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