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ちゃこ*SLP日記 

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2006年06月17日
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カテゴリ:言語病理学
テキサス州にお住まいのじゃすみんさんの日記の影響で今日はSLPの仕事場の比較のことをかいちゃいます。

わたしが行った大学は南部のド田舎にあったのでインターンの場というのにすごく限られていました。人気のインターンサイトは病院。VA病院ではフェローシップということでちょっとしたお金も出ていましたが、もちろんそこでのインターンは一つだけ。わたしははじめから無理だろうと、申し込みもしませんでした。(笑)

学校SLPのプログラムから出ていたので、学校でのインターンも駄目。子供相手の時間は学校のクリニックで働いていたので(フェローシップ)、実習時間だけは余計なくらいありましたし。ということで、老人ホーム(って、言葉でいいのかしら?)でインターンをしました。ここで、「大人相手の実習時間」を稼ぎました。

老人ホームでのインターンはのんびりで、まぁ、悪くもよくもなかった、というのが感想でしょうか。時間をかけてペーパーワークとか学べたのでよかったかな。

卒業して初めての仕事はフロリダへ。ここではPTであるオーナーがいろんなセッティングとコントラクトを持っていたので、幅広い経験のCFYをすることができました。病院(入院患者と外来患者)、老人ホーム、クリニック、と保育園(EI)。施設かけもちのため、運転も多かったです。

そのあと、ニュージャージーへ。ここでも病院(外来、入院)、クリニック、老人ホーム。
システム的には一緒です。これらのところではほとんどメディケアー、メディケイド、個人の保険を扱うので。ペーパーワークも施設によってちょっとはちがったりするものの、基本は同じです。

オハイオでは発達障害者用施設、クリニック、学校、老人/幼児ホーム、ホームヘルス、保育園、とちょっと違うセッティングが加わりました。

そこで、比較です。自分勝手な比較ですけど。(笑)

病院:ペースがはやい(患者を長期間みない/子供の場合は長期間みることあり)、機械系がそろっている、医者ともっと深くコミュニケーションできる、子供からお年寄りまで(とくに外来)、発音から嚥下障害、声の障害までいろいろケースをみれる、他の医療関係のプロフェッショナルと身近に働ける、保険会社とのやりとりに関わることがおおい、病人相手が多いとこっちまで気が落ちる(気晴らしは常に大切)、医療関係のことが多くて患者がセラピーをする時間が限られている(要するに看護婦さんとの患者の取り合い?笑)、医者の手書きはめちゃめちゃなのでカルテが読みにくい、土日も休日も働く、OTとPTとの患者の取り合いがある(これは入院のほうね)、嚥下のケースが多くてフォローアップの方にもすごく時間がかかる、嚥下障害用の検査MBSは放射線があたる(鉛ジャケット着ててもこわいじゃん)、OTやPTの方が重視されている気がする、ペーパーワークは外来用は長い?MBSレポートもまじで長いところあり(チェック式のところもあり)、医療関係の訴訟がこわい、などなど。

わたしの昔の日記、殺人事件でも読んでおくれなまし。


老人ホーム:わりとのんびりとしてる、ほとんど嚥下障害のケース、他の医療関係プロとの接触はあるところとないところがくっきり分かれる、患者が寝たきりのケースがおおい、全体的に「臭う」施設がおおい、「xxxさん、亡くなったわよ」と聞くことが多い、コントラクトによっては(働きたいと思うSLPが少ないので)お金がいい、だからバイトでやるのもOKかも。ペーパーワークは普通かな。老人ホームだけでCFYをするのはあんまりお薦めじゃないよ。。。

ホームヘルス:車の運転が多い、自分のペースでスケジュールできることが多いし、患者層を選ぶこともできる、コントラクトによってはお金がいい、患者がリラックスしている、一人で赴くのでひとり立ちできてるSLPでないと辛いかも、車にオフィスがあるのと一緒でいろんなものを車に詰めないといけない、ときどき危ない地域になる家に行かされる(笑、アメリカだと怖いぞ、これ。でも嫌だと言えばむりには行かされないけど)、これもバイトならOKかも。ペーパーワークは普通。

学校:子供ばっかり(あたりまえか)、医療的なことはあんまり関わらない(うちの学校ではあるけど)、コミュニティーにどっぷりとつかる、一人の生徒を長期間にわたってみること多くあり、診る生徒の数がおおい、普通学校ではSLPがIEPをかかないといけない、ペースが病院ほど速くないからストレスは少ないかも(メディケアのセラピー時間に追われない)。なんといっても土日、休日は休み、夏休みもある!、家族があるSLPにはいい職場ね、セラピー以外の生徒との楽しみがある、学校SLPからはじめると、あとからメディカルSLPに転向するのはむずかしいかも。反対はやりやすいかも。でも、学校一筋なら関係ないけど。OT/PTとのいっしょにセラピーも学校だと病院よりやりやすいかも。学校では高齢SLPが多い(それだけ居心地がいい職場なんだろうけど、言い換えればお局的SLPがいっぱいいるってこと。笑)

クリニック:ペースがはやい(30分したら次の方!みたいな)、セラピー専門のところ!って感じね、ペーパーワークはEVALが長いかも、保険会社の相手をすることも、子供が多い、病院の外来みたいだけど医療関係は病院と比べると少ない、診る症状などは学校でみるような障害だけどでも病院の外来のペースって言った方がわかりやすいかしら?お金はあまりいいとはいえないかも。

わたしが一番すきなのは病院の外来。病院の機械系にもアクセスできて、いろんなケースをみれる。でも、病院で働くと入院患者も診なきゃいけないところがほとんどなのよね。外来の子供から大人までの幅広い患者層も好き(ハビリテーションからリハビリテーションまでね)。あとは学校とクリニックがそれぞれ二番目に好きね。

学校は「SLPのプロ!」っていうより「教育」の一環としてみなされてるようだから、SLPとしての刺激っていうのは(あるけど、他に比べたら)少ないかもしれない。っていうのも、他のセッティングでは「(大人が多いから?)患者がセラピーを求める要素」っていうのがあるけど、学校では子供ばっかりだから、セラピーをむこうから求めるってあんまりないじゃない?それに「学校のサービスは当たり前」ってなかんじでさ。まぁ、これは本当、個人的な印象/意見だけどね。
病院の外来やクリニックのときは感謝されることが多くて、SLPやっててよかったっていう経験がたくさんあったし、それゆえ仕事に対する「自信」っていうものが確立されたような気がするわ。

まぁ、自分の選んだセッティングがはずれでも他のセッティングを試してみるのも難しくないんで、いろいろ試してみるのも楽しいかもしれませんね。







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最終更新日  2006年06月18日 01時45分49秒
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