カテゴリ:言語病理学
先日リーディングプログラムの講習にいってまいりました。
なんてったって、英語の読み書きを教えるのは難しい。というか、わたしは読み書きのおしえかたをちゃんといろいろ知っていれば自分のセラピーの中にとりいれてもっと言語発達に役にたてられるだろうな、というレベルなんですが。 全国的に生徒100人につき17人は読み書きになにかしらの問題があるそうですが、学校のカリキュラムに入れられている読み書きの教え方ではついていけない生徒がいるんです。もちろんその17%の生徒全部が他の教え方で読み書きを覚えることができるかといえばそうでもない。生徒の習い方もそれぞれです。 そこで、いろいろある中の一つの方法が「スティーブンソン」。ランゲージスキルというタイトルがついているのでわたし達にもなにかできるか、ということでいってまいりました。 専門的なことはここでは書きませんが、わたしが学んできたこの「The Stevenson Language Skills Program」というのは連想記憶法をつかって読み書きのルールを生徒に覚えさせるプログラムなんですよ。(でも、機械的に読み書きをおしえるのではなくちゃんと「理解力」「言葉」「言語」を全体的に養成するようにもなっています。だからもっといい。) 連想記憶法といえば、日本で化学記号とか順列を覚えるのに、水素、ヘリウム、とか一つ一つ覚えないで、 「水兵、リーベ、僕の船。。。。。」 って習いませんでした? そうやって覚えたらうん十年たった今でも覚えています。(完璧にではないですけど) そういう方法を巧みに使った読み書きの教え方なんです。 英語の読み書きは難しいですよね。たとえば、 「アウ」という発音でも「OU」と「OW」のダブル母音の綴りがあります。 Mouse (マウス)と Cow (カウ) 本当に読み書きの問題がある生徒はこんがらがってしまうのです。そのまま覚えればいいという問題ではないのです。 二重母音「EA」も 「Eat」は「イー」がダブル母音発音ですが、「Break」は「エイ」の発音になりますからね。 じゃけんじゃね~よ! 英語ってサイテ~! と生徒が叫びたくなるのもわかります。(あ、わたしが叫んでるんだった) 読み書きにはルールがちゃんとあり、そしてもちろんルール違反も(たくさん)あります。 それをどう生徒に教えるか。基本的なルールだけを教えて「じゃぁ、これはルールに当てはまらないけどなぜ?」と生徒が質問したときに「それは例外だからそのまま覚えるように」なんて言っていては生徒は学んでくれません。 そこで、このスティーブンソンがそれを答えてくれるんです。覚え方を教えてくれるんです。そして教え方を教えてくれるんです。それも楽しく。ルールとルール違反の覚え方を教えてくれるんです。実際に講習に参加した大人がやってみましたが、これなら楽しく覚えられる!と確信しました。 さっそくサプリメントプログラムとして学校で使ってみたいと思いました。 もちろん、このプログラムは他のと同様「ミラクル キュアー」ではないですので、読み書きに問題がある生徒全部がこのプログラムでOKということは意味しておりません。 ちなみに、もっと興味がある人はわたしの一つ前の日記に戻り、その日記のコメント欄でのじゃすみん茶さんとわたしのやり取りを読んでください。(笑) サイトのアドレスもつけてあります。質問があればそこの800ナンバーに電話をするとビルさんという方が丁寧に答えてくれるそうです。 また同じこと書くの面倒なんで。ひひひひひひひ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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