卒園に思うこと
3年前、幼稚園の入園式の数日前、お風呂場で転んで、
頭を切る大怪我をして、救急車で運ばれた息子。
入園式には何とか出られたけど、
頭の絆創膏が痛々しかったなぁ。
ぶかぶかの制服を着て、今にも泣きそうな顔の
息子を思い出します。
記念撮影では、お母さんとこっそり手をつないでいました。
解散後、家族写真を撮っていたら、ホッとしたのでしょう。
おもらししてしまって、ぬれたまま、バタバタと
家まで走って帰ったのも、懐かしい思い出です。
それから3年の月日が経ち、息子は120センチの制服が
ぱつんぱつんになるほど、本当に大きくなりました。
今年度、息子は、初めて皆勤賞を受賞しました。
息子の体が丈夫になったことが、何より一番嬉しい私。
3歳になったら丈夫になるとよく言われてきたけど、
息子はなかなか丈夫にならず。
最近調子いいみたい、丈夫になってきたんだわと思うと、
不思議なことに、必ず熱がびゅ~んと上がりました。
そのたびに、がっかりして、どーんと落ち込んで、
丈夫になったって、思うのはもうやめようと
心に誓ったのね(大袈裟)。
そんな風に、私があまり気にしなくなったら、
いつのまにか、熱が上がらなくなったみたいです。
お子さんが病気がちで悩んでいる方もいらっしゃると
思うんだけど、子供は必ず、
その子らしい時期に丈夫になるので、
あまり気を揉まずに、その日を楽しみに
待っていてほしいと思います。
うちの息子は、たまたま5~6歳が、
そういう時期だったのだと思います。
卒園式も、祝賀会も、涙、涙でした。
定番の歌「さよならぼくたちのようちえん」も、
「ずっとずっとともだち」も、心に響きまくりで。
保護者も、子供も、先生も、3年間を振り返って、
それぞれにいろんな場面を思い出して、
泣いていたのでしょうね。
先生達製作の、年少から年長の3年間を振り返る
スライドショーは、みんなみんなとってもかわいかった。
みんな一緒に、ここで大きくなってきたんだね。
親にできることはほんの少しで、子供は、先生や友達や
たくさんの人と関わる中で、自分自身が元々持っている
力を引き出しながら、大きくなるのだと思います。
自由にのびのびと成長することを大切にしている
幼稚園でしたが、最後まで、自由で底抜けに明るく、
先生も保護者も一生懸命、というのが伝わってきました。
たっぷりと愛情を受け取って、ワクワクすることが
いっぱいの3年間を過ごせて、幸せですね。
卒園は、息子にとっても、私にとっても、節目の時期。
これまでを振り返って、
子育ての喜びを感じる瞬間でもありました。
たっぷり味わって、新しい世界の扉を開けていきます。
そして、また2年後に、娘と一緒にこの幼稚園に
戻ってきたいと思います。