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BSE:特定危険部位の除去、検査官知らず 米農務長官
【ワシントン木村旬】 日本向け米国産牛肉に牛海綿状脳症(BSE)の病原体が蓄積しやすい特定危険部位の脊柱(せきちゅう)(背骨)が混入していた問題で、ジョハンズ米農務長官は20日会見し、担当の検査官らが「日本向け牛肉から脊柱を除去する必要があることを認識していなかった」と述べ、検査に重大な不備があったことを認めた。 長官は「対策を講じれば、米国産牛の安全に自信がある。日本の措置は一時的輸入停止と理解している」と早期再開に期待感を示した。しかし、米国産牛肉に対する日本の消費者の不信感は一段と高まりそうで、輸入停止が長引く可能性もある。 問題の牛は生後4カ月半未満。米国では30カ月未満なら脊柱を除去する義務はないが、日米両国の合意で日本向けは除去しなければならない。同長官は「書類を見れば、脊柱が混入していると分かるのに、(だれも)除去が必要という事実を認識していなかった」ことを明らかにした。輸出した「アトランティック・ビール・アンド・ラム」社も同日、「輸出条件を誤解した」と釈明の声明を出した。 同長官は「問題を深刻に受け止めている。迅速に対応し、徹底的に調査する」と表明。「調査結果を速やかに日本に報告したい」と述べ、原因解明や再発防止対策を急ぐ考えを明らかにした。 長官は、対策として、全牛肉処理施設の再点検や抜き打ち検査の実施、検査官の増員・再教育などを挙げた。問題の牛肉を輸出した業者を輸出許可リストから外し、検査官ら担当者を処分する考えも示した。 毎日新聞 2006年1月21日 10時39分 (最終更新時間 1月21日 10時50分)より ---------------------------------------------------------------------- ネットで買えば断然お得!お買い物なら楽天市場 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.01.21 11:34:29
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