是非訪れて頂きたい!
今日は叔父一家を連れ、呉と広島市内へ行った。呉は、今話題の大和ミュージアム。実のところ大和自体よりも、気になっていたものがあった。それは、人間魚雷・回天だ。みなさんは、この存在をご存知だろうか。神風特攻隊と呼ばれたゼロ戦は、よく取り上げられているので、きっとほとんどの方はご存知だろう。回天は、ゼロ戦の魚雷版と言えばよいのか。やっと1人が乗り込めるような魚雷で、敵艦に突撃したという。以前何かの本で、この回天について知ったのだが、出版直後に読んだ横山秀夫さんの『出口のない海』で、認識を新たにした。この作品については、来年映画が公開されると聞いた。あくまで私個人の意見だが、横山さんの代表作とも言われる『半落ち』よりも、『出口のない海』の方が胸に響いた。主人公をはじめ、回天に乗り込んで散っていった兵士達の心情を思うと、今の世を生きる者として本当に申し訳ない。ミュージアムには、回天や乗組員の遺書なども展示されていた。見学していて、本当に言葉もなかった。うれしげに、ケイタイで写真を撮っていたやつらにケリを入れたくなった。昼食後、平和公園と原爆資料館を訪れた。叔父の孫は、小5と小3。学校でもあまり平和教育は受けていないとの事だったので、資料館は刺激が強すぎるかと思って聞いてみると、『テレビでも見ているので、絶対見学したい。』との事。私の息子が、二人にレクチャーしながらの見学となった。二人とも神妙な面持ちで展示物を見ていた。熱心にメモまで取っている様子に、何だかグッときてしまった。修学旅行生らしき生徒達も、真剣に見学していた。戦争を賛美する気なんて毛頭無いし、偉そうな事を言うつもりも無い。でも、浮かれ気分で海外旅行する前に、国内に知らなければいけないものが沢山あることに気付いて頂きたいと心から思う。偉そうだったら、すみません。