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カテゴリ:愛読書
聖母 251.聖母 代理母は聖母なのか!?医学界最大のタブーにベストセラー『感染』の著者が敢然と挑む傑作サスペンス。 癌で子宮を失った30歳の美沙子が軸になり、代理母について模索するお話。 冒頭から泣かせますよ~(って不妊治療している人にとってはね) お正月家族で集まるのだけど弟夫婦には二人の可愛い天使がいて、自分はどうやっても それを手に入れることはできない。 話の流れで子どもに「どうしても子どもがいないの?」って言われてしまい 耐えられなくなって部屋を飛び出してしまう。 この本を読んでやっぱり子どもがいない人にしかこういう気持ちは 解らないだろうなあって思った。 周りの人は言うんですよ。 子どもが全てじゃないのに。 子どもがいない人生だって悪くないじゃないかって。 でもそれ、みんな子どもがいる人の言葉なんですよね(^^ゞ そりゃあ説得力がないですって。 そして美沙子の母が代理母をかってでます。 でも50代ですよ~。 やってくれる病院を見つけてチャレンジして、妊娠するんですが やけに簡単に妊娠してちょっとええ~?!って感じ。 この本の中で代理母になる人はみんな1回で妊娠してる。 妊娠歴のない人まで・・・。 これって受精卵を移植したらみんな妊娠するって誤解を与えると思います。 着床が一番難しいんだってことすっとばされてる・・・・。 最終的に美沙子は我が子を手にすることが出来るのか。 それは読んでからのお楽しみということで・・・・。 でも私が美沙子の立場だったらすっぱりきっぱり諦められるなあ。 代理出産は全く考えてないので・・・。 誰かの身体を自分のせいで危険にさらすことは出来ない。 ましてお金を払って誰かに産んでもらうことは出来ない。 それにやっぱり自分のお腹で育てたい。 だから私が美沙子だったら旦那様との二人の人生をしっかり 見つめられると思うんだけどなあ。 ただ自分自身はしないけど代理出産を望む人に対して私は否定もしないです。 子どもが欲しいと強く願う気持ちは痛いほど解るから。 それを止める権利は誰も持たないですよね。 法律で認められている国もある訳だし。 ただ日本での代理出産っていうのはなかなか難しいと思いますが・・・。 その辺の問題もこの本を読むと解りやすく書かれています。 一番美沙子に共感出来たのは一度子どもを諦めると決めた美沙子に ドクターが「じゃあ、受精卵を廃棄します」と言われてとまどうところ。 カトリックでは「受精したら命」としていて、堕胎などを固く禁じています。 日本はもちろん法律でも受精卵は命として認められてないけど 私も先日自分達の分割胚を見たとき、命だ~って思ったから。 これも実際体験しないとなかなか解らないのかもしれないですね・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年10月07日 08時08分42秒
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