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テーマ:ガーデニング情報交換(4464)
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今日、ある四国の先輩ブリーダーの方から思いもつかない申し入れがあった。
私が大学時代の友人の協力や直接売店でノーパテント苗(青いポットはオリジナル等)を苦しい中資金を捻出して高価な苗を多量に購入し、多くの労力をかけて種子を採取し選抜を重ねているビオラの育種を中止するようにと言う内容でした。 育種を実際に初めてからの経験は浅い物の大学院を含め大学で農学を専門に学んできたので種苗法上全く問題ないことを確認済みで、私は正規の育種を進めているつもりでいたので、何をおしゃられるのかと最初非常に驚いた。そのような事を言えば新たに育種をしようとする人はどうやって育種を始めればよいのかと反論したくもなったがよく話を聞いてみた。話をよく聞いてみるともちろん種苗法上問題ないことは先方も理解しておられた。昨日に引き続きモラルの問題だという内容だった。自分たちが育成した遺伝資源を利用して育種をすれば似たような品種が先に作出される可能性がある。その事を恐れるという事だった。私はフリーで育種を進めている個人育種家で非常に弱い立場にある。正直、大手の種苗会社と違い、パッシングや訴訟に耐えるだけの体力も人脈もない。当然今後ビオラ以外でもこういった申し入れが想定される。何がモラルかという問題は難しいがいずれにしても今回の申し入れは、私の育種の道を閉ざす大きな障壁になる可能性があり考えさせられるところが大きい、非常に悲しい出来事で有ることには変わりない。 もし本気で育種を進める気があるなら今回のような申し入れは当然断らなければならない。そのことは種苗会社やこれから育種を始めようとする全ての個人に当てはまる。しかし、育種を初めて間がない私が狭い業界で好意的に接してくれない人を作ることは何とか避けなければならない。 良い解決方法はない物だろか。結論を出すのは播種適季の晩夏なのでまだ時間がある。ゆっくりと考えよう。幸いなことに短大・大学・大学院と農学部ばかり3つの大学で学んできた私には大学時代の友人や恩師を含めざっくばらんに相談できる人がたくさんいる。一人で結論が出せないときは力を借りるしかない。園芸業界各所に散った一緒に学んだ380人の同級生も強力な助っ人だ。まずは、くよくよせずがんばるしかない。明日は農場整備で50ミリの配管工事だ、なかなか手強い。 公一郎のブログはhttp://florsaika.com/に引っ越ししました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
とても懐かしい。
15年経って状況は随分と変わりました。 日本で育種を行ったのち、エクアドルで10年育種を行い 現在はオランダで育種を行っています。 (2020年01月10日 03時44分35秒) |