ウランとオーガ

夜、”生きる”をテーマにした討論バラエティー番組をＴＶでやっていた。

「死にたくて死にたくてたまらない」
「死ぬことが願い」
などという、自殺したい若者が話をしてた。

彼らにとって”生きる”ってたいして大切なことではないらしい。

わたしは、すごくショックでなにも言葉がなかった。


わたしの祖父は、昨年自ら命を絶ってこの世を去った。
自殺した。

近くにいたのに、そこまで追い詰められていた祖父の気持ちに気づいてやれなかった自分が情けなかった。
けどそれ以上に、命が続いているのに、生きていける体をもっているのに、それなのに「自ら命を絶つ」という選択をした祖父を情けなく思った。
はがゆかった。


この世に生を享けた以上、わたしたちには最後の最後まで命をまっとうする義務がある。
辛いことや悲しいことがあるのは当たり前だよ。
だって、生きてるんだもん。
楽しいことや希望がないのは、誰のせいでもない。自分のせいだと思うよ。
努力しないで幸せになれる人なんていないと思うから。
何かがんばったら、ちっちゃいことかもしれないけど、絶対に何か良いことがあると思うな。

だから、自殺なんて絶対にしないでほしい。