拝啓、聖海由侑さま。
息が、うまく吸えない。(でもお酒は飲める。なんでだ。)全国ツアーであなたが輝いていたのは、退団を決めてたからじゃない、と今でも思う。機会さえ与えられればなんぼでも光る、それが聖海由侑、あなただった。もっとあなたを見ていられると思っていた。もっともっと、緩急自在にお芝居をして、美声を轟かせて、縦横無尽に舞うあなたを。今朝余裕ぶっこいて呟いた自分を殴りたい。そうだった、この花園は有限だったんだ。知っていたのに。ベルばらかーい、とか、ショーないやないかーい、とか、最初で最後のスチールがシャルル君かーいとか。言いたいことはいっぱいあるけど。聖海由侑様。宝塚に入ってくださって、雪組に来てくださって、本当にありがとうございます。東京の大千秋楽まで、あなたの輝きを追い続けます。