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カテゴリ:友だちの話
今日はアメリカ人のジェシカのお話。彼女はインディアナ州の片田舎の出身だ。かわいいし、スタイル抜群。読書家で頭がいいのに、おおざっぱでぬけている。年のわりには子どもっぽくもあった。彼女は2年間日本に住み、小中学校で英語を教えていた。子どもが大好きで、中学校の生徒の名前を全て覚えていた。そして、いつも自分の生徒たちの話しを楽しそうにしていた。日本語も理解し、漢字の読み書きもできたけど、恥ずかしがって日本語を話すことはほとんどなかった。それでも時々、漫画やドラマの影響で変な言葉使いばかりしていた。たとえば、「うるせーんだよ」とか「ざけんなよ」とか…。
外国人の友だちは数多くいるが、いちばんいっしょに過ごした時間が長く、よく遊んだのこのジェシカだと思う。さびしがりやの彼女は、独りぼっちになるといつも私に電話をしてきた。映画、カラオケ、ショッピング、食事、旅行などいろんなところに出かけた。だから、ジェシカが日本を去ったあと、私はお金を遣わなくなった。そう、彼女はお金を貯めるということを知らなかったのだ。欲しいものは必要でなくとも、 「Oh, I need to buy!」 とお金のある限り買っていた。 彼女のテンションはいつも高く、いつもうるさかった。これぞアメリカン・ガール? 私が不機嫌な時は、 「チ~キちゃ~ん、大好き!」 と頭を私の肩に乗せて甘えてきた。 彼女は日本のテレビ、アイドル、歌が大好きだった。特にスマップにはまり、香取慎吾くんの大ファン。たぶん今も。スマップの出る番組は全てビデオにとり、雑誌はことごとく買ってスクラップしたりコンピューターにスキャンしたり、念願かなってコンサートにも行った。 「私がね、慎吾~!って叫ぶと、慎吾が私に手を振ってくれたの」 と、他のファンが思うようなことを嬉しそうに話してくれた。 スマップだけにとどまらず、Gackt、松浦亜弥、モーニング娘。、嵐、w-inds、気志團、挙句の果ては氷川きよしなど、次々に好きなタレントを増やしていった。Gacktのコンサートに行くためにファンクラブに入り、帰国後のファンクラブからの郵便物はなぜか我が家に届く。松浦亜弥のコンサートには私も付き合って行った。もちろん、私は興味はない。さすがに気志團は断ったのだけど。 彼女の仲のよい友だちも、彼女のこの趣味にはうんざりしていた。 彼女についての話はここではとても書ききれないくらい多彩だ。今は彼女の親友のひとり、アマンダといっしょにコロラド州デンバーに住んで日本人学生相手に英語を教えている。日本の大好きな彼女にぴったりだ。 彼女が日本を去ってもうすぐ1年がたつが、時々彼女と過ごした怒涛の日々を懐かしく思う。そして、彼女の 「チキちゃん、大好き」 という言葉が聞きたくなるのだった。 某大型電気店にて お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年05月27日 13時24分27秒
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