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カテゴリ:海外の旅
9月1日、アメリカ旅行2日目。寝つきが悪かったためか、目が覚めた時は10時。もう少し寝ていたかったけど、起きて出かけることにする。目的地はシカゴでいちばん行きたかった場所、シカゴ美術館(The Art Institute of Chicago)だ。
シカゴ美術館といえば、メトロポリタン美術館(ニューヨーク)、ボストン美術館と並ぶアメリカ3大美術館で、印象派と20世紀アメリカ美術のコレクションで特に有名らいしい。ほかにもアフリカやアジアの美術と工芸品、ヨーロッパの装飾美術など充実していた。私は印象派の作品とアフリカの工芸品などが大好きだ。私が訪れた時、「ロートレックとモンマルトル」という特別展が催されていた。午前中は常設展を、午後は特別展を見ることにした。 まずはアフリカの美術・工芸品から鑑賞。続いて中国、日本、朝鮮半島の工芸品を鑑賞。アフリカのコーナーはなかなかおもしろかったが、中国や朝鮮半島は陶磁器がメイン。実はこれにはあまり興味がない。でも、中国の陶器はけっこう興味深かった。お葬式や日常生活の様子を焼き物で表現している。この展示室を回るだけでけっこう疲れてしまった。 続いてヨーロッパの美術作品へ。古い宗教画にはそれほど興味がないけど、とりあえず見て回る。メインはやっぱり19世紀末から20世紀初頭にかけてのヨーロッパの絵画だ。モネだけでも何点あるんだってくらい、ものすごく充実している。有名な絵画では、スーラの『グランド・ジャケット島の日曜日の午後』、ドガの『出番を待つ踊り子たち』、ゴッホの『アルルの寝室』、『自画像』などなど…。ほかにもゴーギャン、セザンヌ、ミレー、ピカソ、ゴヤ、シャガール、ピサロなど名の通った画家の作品が多数展示されてある。 20世紀のアメリカ美術にはそんなに興味がない。とりあえず、有名なウッドの『アメリカンゴシック』だけは見ておきたいと思ったものの、この作品は別の美術館に貸し出し中だった。ガーン。 小腹がすいたので美術館のカフェで食事を取ることにした。ルーベン・サンドイッチを注文する。どうでもいいけど、ここの店員も愛想がない。シカゴはたいていそんな感じだったけど。ルーベン・サンドイッチは炒めたハムと酸っぱく味付けされたキャベツのサンドイッチだ。おいしいのだけど量が多い上に油も多い。サンドイッチの下にはフレンチ・フライがドカンとあるし、マヨネーズの多いコールスロー。それでなくても腹を壊しやすいので、全部は食べられなかった。 午後はロートレックの特別展へ。有名なロートレックの『ムーラン・ルージュにて』はいつもは常設店で展示をされているが、今回は特別展で見ることができた。実はそれまでロートレックにはあまり興味がなかった。ポスターがくらいしか見たことがなかった。ほかの印象派と違い、彼の描く絵は劇場、女優、酒場が主で、彼自身もお酒の飲みすぎで肝臓をやられ、35歳の若さで亡くなったという。華やかな時代を自堕落に生きた(かどうかは知らないが)ロートレックに少し興味を持った。 ロートレックの作品のほか、同じ時代を生き、パリやムーラン・ルージュを描いた画家、彼と交流のあった画家たちの作品も展示されていた。 いったい何時間この美術館の中にいただろうか。たぶん、全てを見切れていないような気がするが、とにかく疲れてしまった。それくらい展示品が充実しているということなのだ。 シカゴ美術館(The Art Institute of Chicago) www.artic.edu お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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