子どもの地平と保育(私の研究ノート)

2007/05/01(火)23:35

幼保一元化って?認定子ども園って何?

私のつぶやき(25)

幼保一元化って、将来は幼稚園と保育園が一緒になるの?素朴に考えて「きっと、そういうことなのよね?」と思うのも無理のない話現状で親が働いていないと幼稚園で文科省管轄で、幼児教育を受け、親が働いていると保育園で厚労省管轄で、保育?を受ける。働いているかいないかで、子どもが受けている内容が変わる?最近は少子化で、子どもを産んで、働けるように保育園をどんどん増やしている状況・・・・幼稚園は?といえば子どもが少なくなって・・・経営難に陥っているところも少なくない。そこで折衷案!の「幼保一元化すべき論」が入道雲のようにもくもくと湧き上がった。幼稚園に通っていても働いたりして、長い時間保育を受けられたり、働いている親の子どもも幼稚園児と同じ、幼児教育を受けられるように・・巷の私たちにはとってもわかりにくい名前の「認定子ども園」が2006年から2007年3月までで全国ですでに13箇所できた。http://www.youho.org/index.htmlこの4月から設置された都道府県も多い。東京でも新宿区、世田谷区で始まった。でもまた、素朴な疑問、もともと幼児教育と保育って違っている?厚労省と文科省管轄で保育指針、幼稚園教育要領というものがあるけれど、6歳になれば子どもはどちらも同じように小学校に行き、同じ教科書で学び、成績をつけるときに幼児教育を先に受けた子どもだからってハンディーがつけられるわけでもない、そして、そのあとみんな同じように受験したり、中学から高校へ進学する・・・。何が教育?、どれが保育?私が保育園現場で見てきた子どもたちはまず「遊び」ありき、そこから知的好奇心も生まれる。身体を使って、全ての感覚を研ぎ澄まし身体で感じ、そして様々な経験を通して何かを獲得して成長していく姿をたくさん見てきたし、その姿勢が小学校に行ったときにも積極的に学ぼうとする気持ちにも繋がる・・・と。子どもの「遊び」=「学び」とりあえず授業や課題、プロジェクト活動などと何かに名称をつければ、それが教育になる?日本の中の「子ども論」や「子どもが学び、育つこと」として就学前までの子どもに何が大事か考えることをもっと本気で議論していかないと・・例えば、デンマークの保育は「基本は遊び」子ども本人の興味を引き出すことに重きを置き、大人の価値観で子どもを先導することはしない子どもと大人は対等に会話をする・・人が人として生きていく道をしっかりとたどれるように、子ども時代からその素地を育んでいるように思う。日本の子どもは一体どこへ・・・一昨日参加した「こども環境学会」改めて、子どもをとりまく様々な環境の問題を考えさせられました。            

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