2005/10/17(月)04:46
優しいスコティッシュ男児、ポール(笑)
大学でも、ちらほら語り合える友達が増えてきた。
一人は、Bellaというイングランド南部からやってきた女の子。落ち着いた感じで、見た感じも若いながらも大人びた子。やっぱりこういう人とのほうが、話が合う(笑)。
もう一人は、ドイツ人の男の子。彼は、素人目に見ても(アート大学に通っているけど私はまだまだど素人)かなり味のある絵を書く、一見ボーっとした(ごめん!)、せいたかのっぽの音楽マニア(音楽の趣味が合うのも私には貴重!)。
そしてこの、今日のメインのキャラが(笑)、ポール君だ。
若いのにヒゲを蓄え、童顔を隠すのに命をかけている(うそ)、面白おかしいことばっかりいって周りを笑わせて、いつもみんなに囲まれている、、と思いきや、一人でいる子にも率先して声を掛けて、お喋りしたり、ふとした時に真面目になったりして、見ていて飽きない。
音楽的には、メタリカとメガデスが大好き(私も昔の彼らは好き)な、ロックな男の子なのだが。そういう点でも、メタル話のできる貴重な友人なのだ!!
一言でいって、
「あいつはほんっとにいいヤツだ!!」
であろうか。
もう、いいヤツなんだよおおお。
こういうヤツと知り合えて私は幸せだ。
ずっと友達でいたい、そういうヤツに久々に会った(向こうがどう思っているかは無視。笑)。
彼のちょっといい話。
私と彼が、他の友人と家路を急いでいた時。他の友達は別の方向へ、そして私と彼だけが同じ方向へ歩いていた。すると、なんだかちょっと怪し気な、サングラスした(曇りのエディンバラでなぜグラサンが必要なのだろう)にーちゃんがポール君に声を掛けた。
長々と身の上話をするこのにーちゃん。
身の上話、というか、まあ、要約すると
「昨日パブで飲んでたらさ、、、。荷物を誰かに盗まれちゃってさ、、、。携帯も、財布も、カードも、全部取られちゃってさ、、、。グラスゴーに帰る金がないんだようううう」
って。
あんた、それ絶対嘘でしょう、、、。しかも、私たちに声掛けてきた時、なんて言ったと思う?
「すんまへん、英語喋れます?」
ですよ。私に言うならいざ知らず、、、。変な人だ。ちょっと、おかしい人なんじゃないか、と私は身構えたくらい。
それを、我らがポール君はこのにーちゃんの話を5分近く聞いてあげた挙げ句に、結局カネをせびられ、額にして30ペンス(日本円で60円くらい、、)とはいえ、彼に手渡してあげたのだ、、、。
あんた、、、いつも金がない、金がないっていって、清貧の暮らしをしているのに、、、。
こんな、嘘ついて小銭をせびるような(ホントかもしれないけど)人に「少ないけど、、、」ってすぐ渡せる人なんだねええ。
ちょっと嬉しくなっちゃったよ、、、。
にーちゃんがお礼を言って去った後、私はポールに、
「一日一善だね!今日はよく寝られるよきっと!」
と、言った。
ポール君は、
「飲み過ぎなければね!!がはは」
だって。
あんた、、、、。面白すぎるよ、、、。