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カテゴリ:読書
![]() 『梅一輪/湘南雑筆(抄) 徳冨蘆花作品集』(講談社文芸文庫) ・発売日:2008年01月10日 ・著者/編集:徳富蘆花, 吉田正信 ・出版社:講談社 ・サイズ:文庫 ・ページ数:265p ・ISBNコード:9784062900010 商品の詳細説明 【内容情報】(「BOOK」データベースより) 明治元年生まれ、昭和二年没。理想を求め、現実に躓き、なお人として良き道を往くべく苦闘した蘆花。熊本での幼少期、身近に砲声を聴いた西南戦争を背景に、ある一家の悲劇を描く「灰燼」、貧者救済を己に課し、異国で死ぬうら若い女性の凛とした生き方を、キリスト者の求道と人間的悩みの両面から描く「梅一輪」、農的生活の実践論「美的百姓」等、近代日本の光と影を一身に体現する蘆花文学の精髄二十四篇。 吉田正信 蘆花は大衆的なだけではなく、選べば作品の質も高い。文学を美的言語形象による人間学という基本に立って見直せば、蘆花はその後の文壇が回避して文学をひ弱なものにした大事なものを、秘めている。(中略)蘆花没後80年という適度なへだたりをえた今、蘆花の文学と人間は、読者の素直な眼による再評価を待っている。―<「解説」より> 【目次】(「BOOK」データベースより) 漁師の娘/梅一輪/哀音/可憐児/海運橋/国家と個人/兄弟/断崖/灰燼/此頃の富士の曙/利根の秋暁/大海の出日/相模灘の落日/相模灘の水蒸気/湘南雑筆(抄)/吾家の富/晩秋初冬/故人に/農/美的百姓/村の一年/ヤスナヤ・ポロヤナの五日(抄)/勝利の悲哀/謀叛論(草稿) 【著者情報】(「BOOK」データベースより) 徳冨蘆花(トクトミロカ) 1868・10・25~1927・9・18。小説家。本名は健次郎。熊本の旧家出身で小学生の時に神風連の乱を目撃。兄徳富蘇峰の感化を受け78年同志社に入り、85年受洗。伝道や教職を経て上京、兄の設立した民友社に入社。同社の「国民新聞」「国民之友」に評伝や翻訳を載せ、「漁師の娘」等小説にも手を染める。98年、「此頃の富士の曙」始め、後に『自然と人生』に収められる叙景文を著し、自然の中に神を発見する独自の思想を確立。国権的傾向を強めた兄に反し、大逆事件の被告を擁護する「謀叛論」と題する講演を行う等、ヒューマニズムの立場を堅持した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 蘆花三昧の日々が続く。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年06月11日 03時50分30秒
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