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●「荒削りで伸びしろがある」 これを聞いたらショックを受ける球団もあるだろう。 14日、全日本大学野球選手権決勝で法大(東京六大学)と富士大(北東北大学)が対戦。今秋ドラフトの目玉候補、法大の二神(一人・4年=高知高)が六回から登板し、4回を無失点に抑え、法大を14年ぶりの大学日本一に導くとともに、大会MVPを獲得する活躍を見せた。 今春、東京六大学で4勝を挙げて急成長したこの右腕。この大会では、法大が戦った4試合すべてに登板し、2完投を含め3勝を挙げた。 すでに日米10球団以上がマークしており、とりわけ熱心なのが、上位での指名を検討している阪神だ。去る13日の関西国際大戦には、黒田編成部長はじめ12人ものスカウトが神宮に集結。メジャーも注目しており、ジャイアンツなどのスカウトたちが、スピードガン片手に二神の投球を熱心に見つめていた。 「140キロ台後半の速球と、スライダーが武器の本格派。地肩が強く、体も頑丈(183センチ、80キロ)。大学生ですが、即戦力というよりは、粗削りで伸びしろがある投手です。というのも、二神は法大の育成方針で大学2年までは、走り込みで下半身をつくり、ブルペンや試合でも大半は速球を投げ込んでいた。今後、フォークやチェンジアップといった落ちるボールを習得し、打者との駆け引きなど実戦経験を積めば、さらにスケールの大きい投手になる可能性を秘めています」(在京球団スカウト) ●「メジャーには興味ありません」 大学選手権の活躍によって、さらにプロの注目度が高まるのは必至だが、二神自身、今後の進路についてどう考えているのか。「プロを目指してここまでやってきた」と話すなど、プロ志向が強い本人に話を聞いた。 ――阪神が非常に熱心のようですが。 「ボクは高知出身なんで、阪神はキャンプで(安芸へ)来ますし、身近な球団ではあります」 ――メジャーの球団も関心を持っている。 「メジャーにはあまり興味がありません。日本が好きですし(笑い)、日本で成功してもいないのに、アメリカに行くというのは違うと思います」 ――では、行きたい球団はありますか? 「特にどこの球団に行きたい、というのはありません。ただ、パ・リーグの球団には注目しています。1歳年上のダルビッシュさん(日本ハム)、そして1歳年下の田中(楽天)など、ボクと同じ年代の投手が成長して頑張っていますから」 慎重に言葉を選んだ二神だったが、実際、「西武かソフトバンクを希望している」(関係者)という話もあり、意中の球団は巨人や阪神の人気セ球団ではなく、パ球団に強く引かれているようなのだ。 ●安易な補強続け育成怠ったツケ 二神が話すように、パ球団には、ダルビッシュ、田中だけではなく、涌井、岸(ともに西武)、岩隈(楽天)、杉内、和田(ともにソフトバンク)、そして成瀬、唐川(ともにロッテ)と勢いのある若手や好投手が揃っている。今年のWBCで日本代表に選ばれた13人の投手のうち、8人がパ球団に所属し、松坂(レッドソックス)も、西武の選手だった。アマの選手にはこれが、魅力的に映っても不思議ではない。アマ選手に詳しいスポーツライターの小関順二氏が言う。 「ドラフトに逆指名制度があった時代から、巨人や阪神の人気球団と比べて資金力に劣るパ球団は、即戦力になる大学・社会人選手ではなく、抽選方式の高校生に目を向けざるを得なかった。これが結果的にチームとしての育成力を高めることにつながったといえる。以前は巨人や阪神に入りたいという選手が多かったが、FAも含めれば即戦力選手の獲得に偏りがちで、かつ人気が頭打ちの巨人や阪神を避け、タレントが集うパ球団を希望する有望アマ選手が増えれば、セ球団は取り残され、ますますパ球団の勢いが増すでしょう」 実際、巨人入りを熱望している長野(ホンダ)のような選手はまれ。猫も杓子(しゃくし)も巨人に行きたい、阪神に入りたいというアマ選手ばかりだった頃に比べて、就職先としてのパの人気は飛躍的に高まっている。 とりわけ、若手選手が伸び悩み、チームも低迷する阪神がドラフト戦線でも苦労するのは明らか。安易な補強に頼り、若手の育成を怠ってきたツケが出始めたようだ。 若手投手が育ってるカープに鯉!! saQwa<サクワ> ![]() ![]() ↑ブログランキングに登録しましたクリックしてね お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年06月19日 10時45分22秒
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