ちんぺいの、この指とまれ!

　◆女子プロゴルフツアー　ニチレイＰＧＭレディース最終日（２１日・茨城県美浦ＧＣ＝６４０２ヤード、パー７２）　大雨により中止となり、競技が３６ホールに短縮。前日の第２ラウンド終了時の成績が最終結果となり、通算８アンダーで首位に立っていた横峯さくら（２３）＝エプソン＝が同大会３年ぶりの優勝を飾った。４月のスタジオアリス女子オープン、５月の広済堂レディスに続く今季３勝、通算１２勝目。賞金女王への道を独走する横峯だが、７月の海外メジャー最終戦、全英リコー女子オープン（７月３０日～８月２日、英ロイヤルリザム＆セントアンズＧＣ）は欠場する可能性が高くなった。

　１打も打つことなく、さくらはクラブハウスの中で優勝の瞬間を迎えた。午前７時３０分に第１組がスタートしたが、大雨によるコースコンディション不良のため、わずか２０分後に一時中断。グリーン、フェアウエー、あらゆる芝の上に水が浮き、同１０時３０分に今季の女子ツアー３度目の最終ラウンド中止が決定した。

　中断中は練習すらできず、移動用のキャンピングカーの中で待機。中止は前日から頭の片隅にあったという。「だから伸ばせるだけ伸ばしたかった」。第２ラウンドは思惑通りに６７をマーク。首位に立てたことが大きかった。「ラッキーだなというのが一番。１勝は１勝。すごくうれしい」と自身初の短縮競技での優勝も喜んだ。

　これで国内ツアー今季出場１３試合目にして、早くも目標である自身最多タイの年間３勝に到達した。獲得賞金は７０００万円を突破し、２位の諸見里しのぶに約１２００万円差をつけてランキング首位をキープ。初の賞金女王も見えてきた。「４試合に１回（優勝）というペースは自分でもすごいと思う。５勝、６勝としたい」と自信は深まるばかりだ。

　だが、出場可否が注目される全英リコー女子オープンについては、この日も態度を保留。優勝決定後、コースに到着した父・良郎氏（４９）は「父の日に大変なプレゼントを頂いた」と喜んだが、全英については「出ないのでは」と残念そう。メジャー挑戦に意欲を見せる一方で、全英に出場した場合の翌週からの日本ツアーへの影響を憂慮。迷えるまな娘に対し、良郎氏は今大会直前に「ここ２週間で１勝できたら、日本ツアーに専念すればいい」と提案していたという。

　今年の全英の舞台、ロイヤルリザム＆セントアンズでの開催は２００６年以来となり、横峯は当時の大会で自身初のメジャーながら１６位に入った。良郎氏は「さくらに向いているコースだし、調子もいいから優勝争いもできる」。既に当地の宿泊用の家を約７０万円で借り、キャディーを務める準備も万端だ。「来週ぐらいに家族と相談して決めたい」と言い残した、さくらの結論はいかに。

運も実力のうち！
すごいぞ！さくら


ｓａＱｗａ＜サクワ＞

 

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