カテゴリ:マングリ近代史
男の中の男、そして軍神。
久しぶりのマングリ近代史は、「坂の上の雲」の興奮冷めよらぬ内に、 日露戦争時の英雄、広瀬武夫のご紹介です。 現在の大分県竹田市で士族の家に生まれ、幼い頃に親と死別した武夫は、 軍人となった時「おかげ様でこんな立派な男に育ちました」と育ての親である最愛の祖母に、 こんなパンツ一丁の写真を送っています。 また、広瀬武夫の人物を象徴するような以下のエピソード(WIKI抜粋)。 ・海軍兵学校時代、大運動会のマラソンで左足を骨膜炎に冒されながら完走。 一時は左足切断を宣告されるも根性で治す。 ・日清戦争後、捕獲艦鎮遠の清掃活動で「一番汚い箇所からやるものだ」と便所掃除へ。 躊躇する部下を尻目に、広瀬は爪で汚れを擦り落として部下に模範を示した。 ・柔道創始者、加納治五郎の愛弟子として講道館紅白戦で柔道の5人抜きを達成、二段に 昇段する。戦死後、嘉納治五郎から忠勇を称えられ四段から六段へ昇段した。 後に講道館殿堂入り。 ・駐在武官としてペテルブルクに滞在時、ロシア軍の参謀本部の将校たち相手に柔道を教 え、それが旧ソ連邦で発明された着衣格闘技・サンボに強く影響を与えた。 ・生涯独身であり、女性関係はあったものの極めて真面目で、遊郭に出入りすることも社 交界で交際することも皆無だった。唯一の女性との関係はロシア人女性、アリアズナと の文通であったという。また女性とデートしても、部下への体面があるとして手を出さ なかったという手紙が残っており、その手紙を石原慎太郎が所有している。 ・見習い士官だった頃、駿州の清水港に上陸する機会があった。この時、広瀬を含む50 名程度の海軍軍人が名代の侠客清水次郎長を訪ねた。次郎長は座中一同を見渡し「いや、 こう見たところで男らしい男は一匹もいねぇな」と言い放ったたため、座中の中から広 瀬が現れ「おうおう、そう言うなら、一つ手並みを見せてやるから、びっくりするな」 と言って、いきなり鉄拳を固めて自分のみぞおちを50、60発続けざまに殴った。 これには次郎長も「なるほど、お前は男らしい」と感心し、お互いに胸襟を開いて談話 をしたという逸話が残されている。 敢えて敵国であるロシアへの駐在を志願し、 そして、現地の将校たちから絶大な人気のあった広瀬。 帰国の際には、彼らと生涯の友情を誓いつつ、 「お互い国を背負う軍人としておおいに戦おう」と別れる潔さ。 そんな広瀬でしたが、その最期は日ロ海戦の緒戦に訪れます。 旅順港閉塞作戦(港口に船を爆破させて沈め、ロシア旅順艦隊を閉じ込めようとする作戦)という危険な任務に自ら志願。 さらには広瀬を慕い、「死ぬなら広瀬さんと一緒に」という部下達と決死隊を編成。 敵弾飛び交う中でその任務にあたり、行方不明となった部下の杉野上等兵を爆破直前まで探し回った広瀬。 爆破後、脱出ボート上で怯える部下達を励ますため、「俺の顔を見ながら漕げ!」と鼓舞していた最中、敵の砲弾が直撃、壮絶な戦死を遂げました。 遺体はロシア側に行き着き、敵でありながらその親友達によって葬られました。 ・・・・(話は飛びます) 昨日こんなシーンを観たからでしょうか、アタイ、自分が前線にいる夢を見ました。 そこには弾丸飛び交う塹壕の中でビビりまくって震えるアタイの姿が 次の瞬間、「突撃ぃー」の命令が。 こええよぉ~と怯えつつも、破れかぶれで塹壕から這い出し、そして、 「天皇陛下バンザァーイ!」って叫んでました(ここで起きた)。 しばらくボーっとしつつも考えました。なぜ、天皇陛下だったんだろうと。 夢とはいえ、実際にその場面の気持ちが(夢なんだけども)分かったんです。 よく反日活動家が、可哀そうにも戦死した「被害者達」は、 「おかぁさーん」と言いながら死んだ、とか言いますよね? あれ、やっぱり違いました。 昔の美しき正しき日本人が天皇陛下を思う時、それは愛する家族、先祖、子孫、親戚、友人、 恋人、生まれ故郷に愛する自分の国・・・それらが浮かぶんだと思います。 そんな日本人としてのすべてを象徴しているのが私たちの天皇陛下なんですね。 天皇陛下を思う時、人によっては自分の祖父母や両親が浮かんだ人もいれば、 嫁や恋人の事が浮かんだ人、自分の母校が浮かんだ人、ふるさとの情景が浮かんだ人、それは様々だったことでしょう。 先日、ビートたけし氏が天皇陛下と会った際、「この人のためなら死んでもいい」と思ったそうですが、そんな気持ちも今回の夢でよく分かりました。 ・・・・・・・・ この年末、坂の上の雲や忠臣蔵が放送され、様々な思いが巡りました。 大石内蔵助や広瀬武夫、または昭和20年までの多くの軍人さん達など、私を捨て公に生きるこの様な世界史に誇るべき人物が果たして今の日本にいるのか?という現状。 広瀬武夫の死を思い、改めて考える機会となりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年01月11日 11時15分58秒
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